Takechang の冗談半分 #044  92/ 4/26 12:41

休みの日には……

僕は25日から連休が始まった。というか,始めたというか。会社の連休に年休をくっつけたので11連休になったわけ。

昨年も,実は2週間ぐらいの休みをこの時期に取っているので,2年続きのロングGWということになる。

ただし,去年は移動体の件で,結構忙しい日々だった。とにかく,電話の場合,法規制のカラミが多いし,実際問題として,電話回路の知識はないし,両立させるのにはどうしたらいいか,なんて,苦悩の日々!を送っていたのだった。

今年はこういった予定は特にない。

という事で,なんか思いつかない限りはルーチンワークと(子供を保育園に送り迎えとか)あとはウダウダして過ごす事になる。

こういう時,世間のオジサンはどうして過ごすのだろうか,というと,ぱちんこなんてのが多いようである。

どっかで,15兆円産業なんて聞いたように思う(これ,ウラは取ってないので,まちがってるかも)。とにかく地方都市の外側の国道沿いにはどこに行ってもパチンコ店が林立している光景を見る。

ウチの近くにも,巨大な駐車場を備えたパチンコ店が幾つもある。のであるが,僕はパチンコというのには行った事がない。

これって,とにかく,無くなってもいい原資が1回1万円ぐらいはなくてはいけない。僕はいつもカツカツで生きているので,そんな原資があったためしがないのである。それ以外にも,もともとギャンブル的素地がない人間なのだと思う。ラスベガスでさえも,スロットマシンにも,ルーレットにもまるで関心は持てなかったのであった。

少なくとも,こういうのでは達成感がえられない。今時であるから,皆コンピュータコントロールされているわけで,ある確率に基づいて出玉調整がされている。だからして,出るの,でないの,なんてのは自分の力量とかとはなんの関係もない。

そうなっているから今回は出た,というだけである。もっとも,どれだかの機種では,パワーオンの時点からクロックをカウントしていて,そのクロックの何回目立ち上がりかたち下がりのエッジで,特定の場所にタマをいれると,大あたりで出まくるのだ,とか。

で,クロック(数秒と結構遅いらしい)をカウントする,電子メトロノームのようなものを使ってタイミングを取って打ったりするのだそうだ。これは,台自体に何も手を加えるのでないから,違法ではなくて,当たれば必ず取れるのだそうであるが……それで,ギャンブルといえるのかな?

とにかく,パチンコは僕には娯楽にならない。

というわけで,次の誰でもやりそうなカンタン娯楽というと,ビデオである。

これは,僕も映画は好きだし,このところ,アンパンマン以外はあまり見せてもらってないから,いい案ですね。

ということで,今日は,この2本を借りてきた。

The Man in the Brown Suit (1989)

1)アガサクリスティ The Man In The Brown Suit
これはなんだかアラブかどっかで過去に盗難にあったダイヤをめぐる話なのだが,全然インパクトがなかったので,これまで。

カンバック (1990)

2)Come Back
これは,ドーブツ的に結構感動した。ご存知,安部譲二さんの原作を,これまたご存知,元ライト級世界チャンピオンのガッツ石松,企画・制作・監督・主演で撮った映画である。もとチャンプで今は焼き鳥屋の親父(といっても,結構大きくて,しかも繁盛している。ミドルクラスのベンツに乗ったりなんかしているのである)になった,鈴木丈(ガッツ石松)であるが,ひょんなことからリングへのカムバックを決意する。

かつての「伝説」と言われた試合の相手とまた戦うのである。3カ月で16kgの減量に耐えて。前の試合では丈が勝っているが,なにせ,15年も前である。相手はカムバックに備えて以前から練習を積んできている。

というようなことで,いまはグアムでヤクザをしている,ダメ兄貴とか,12年前に別れた妻,そのとき3才の息子などいろいろなエピソードが絡めてある。そして,あのシブイ,ガッツさんの演技が泣かせる。実際に,かなりの減量をしたようで,トレーニング開始前のシーンでは二段腹になっていたのが,トレーニングのシーンが進むと,締まった体になって来ているのがよくわかる。

なんといっても,ホンモノの元世界チャンピオン,迫力がある。
(このところ,日本人のチャンピオンもまた出てきているが,ガッツさんのばあい,ライト級であるので,世界的には一番層の厚いところで戦った価値あるチャンプなのだ。軽いクラスとは迫力が段違い。また,これより重いクラスでチャンプになった日本人はいないと思う。)

最後,丈は,KOで勝つのであるが……,はい,この先は見てのお楽しみですね。

これ,実は原作も読んでいる。安部さんも,やっぱりただのヤクザ上がりではなくて,こういう世界を描かせたら逸品である。

ちょっと,和製ロッキーくさいところもあるけど,いい。やー,ビデオってほんんっとにいーですね。

つーて,連休は始まったのである。

TAKECHANG

ついで:マイクタイソンの保釈が却下された。と,今日の新聞にあった。

Takechang の冗談半分 #044  92/ 4/26 12:41