Takechang の冗談半分 #088  92/ 6/29 23:15

参観日

むくどりさんちとの抗争で疲れていたし,ホコリとダニのまざったような空気をいやというほど吸い込んでしまったから調子が悪いけど,保育園の参観日にでかけた。

ことしは,上の子が3年目,したが1年目のクラスで2つもいるので掛け持ちである。もっとも,小学校以上と違って保育園なんかは行っても庭で遊んだり遊技室で遊んだりはクラスレスで混合である。

ここは,なんと「ハワイ」ということになっており,ボール紙のヤシの木やらダンボールを成形した丸木船がところせましとならんでいる。そこをなんというのか,タテには強いがヨコには簡単にさけてしまう,樹脂の荷造りヒモ(あかとか,黄色の)をコシミノにした連中が踊りくるっているのである。

これを大人にしたら,なんだか話に聞く「筒井康隆の世界」という感じではないだろうか。「オジサンはそこでワニになれ」とか言われて,なんだかバナナワニ園ふうにのしのしなんてやってしまうのだった(でも,本来,ハワイにワニはいるのだろうか?)。

僕の場合は,毎週土曜日には子どもたちを送って行って,モライウケにも行くので,子ども達にもかなりメンが割れている。

それで,つい,「そこのおっさん」なんてリクエストもきてしまうのだろう。年に1回,この参観日に来る程度の人の場合は双方ともに慣れないので,オヤジはカベの花と化していて,やってこない。

しばらくすると,おゆーぎ時間となる。自分ちのコドモと1対になって踊るわけである。
(保育園と言うのは,なんでもキーワードは「歌と踊り」であって,遊ぶといってはうたい,メシを食うといっては踊ってしまう。これが大人まで続いたらほとんど小柳ルミ子夫妻である。)

これもなかなかたいへんであって,おぶったりだっこしたりなかなかに忙しい。ウチの場合は2ついるため,前後にくっつけたりしなくてはいけないのでまたたいへんなのであった。

次は,工作の時間。親子で「バナナワニ園」じゃなくて「お遊技室の長野ハワイ」(この名前は大人でもタナカさんもサトーさんも飲んで踊ってしまうところだ)に置くモノをつくるのである。

材料は新聞紙,ボール紙大小,たぶんJRからもらってきたと思われるポスター(桜田淳子とか宮崎美子がでてるやつ),ガムテープ,セロテープ,クレヨンが支給され,各家競作となるのであった。

フツーはハワイとか,バナナワニ園ということから,船とかワニ,あるいはヒコーキを作ることになるようである。

フネなどは20隻以上も出来て,さすがのおゆーぎ室も「XX号(XXにはこどもの名前が入る。コーチャンとかタラちゃんとかリーちゃん)」などとゆーのでいっぱいなのだった。

ウチの場合は下の子が「おさる!」上の子が「おにんぎょー!」とわめいたため自動的に「おさるの人形」ということになってしまった。

高さ1mほどの直立してる猿ができた。

まあ,紙のヤシの葉陰からのぞいているなら,まあまあかもしれない。そのうちに昼になって,親はベントー,子どもはウチから持ってきたご飯に保育園でカレーをくれるというベントーになった。

いま,埼玉かどっかでベントー論争が起きているけど,とにかく,毎日のベントーってのは作る人はたいへんだし,どうしても自分ちの味に片寄ることになる。

僕も結婚するまではほとんど好き嫌いはないと思っていたけど,実は嫌いなものは食べないだけなのであった。

給食ってのもいいと思うのだけど,自治体が負担できなくなったのだろうか。

家ではグチグチ文句ばかりたれていてなかなか食べない連中だけど,保育園だとなんだか食欲がやたらあって,僕のおにぎり2個,ハンバーグ,たまごやきも取られてしまったのであった。

子ども達はこれで終了。昼で帰った。親たちは午後,「勤労奉仕」というガテンなやつがまだある。

庭の草刈やら木を切ること,雨トイの掃除,滑り台や鉄棒,ブランコのペンキぬりなどが待っていたのであった。

4時過ぎ,ヘトヘトになって帰ってきた。

TAKECHANG

Takechang の冗談半分 #088  92/ 6/29 23:15