Takechang の冗談半分 #167  92/ 9/21 23:44

モーリさん

毛利宇宙飛行士搭乗

先週は日本人で2人目に宇宙を飛んだ人,モーリさんが話題になっていた。

宇宙授業とかいって,子供たちと宇宙船から問答をしたりしていた。まずは下世話な話だけど,TBS独占だった秋山さんよりか,わけへだてなく放送された毛利さんのほうが,経済的には貢献したのではないだろうか。当座だけでなく,日本の実験を数多く請け負うなどにより,NASAは「スペースシャトルでメシを食う」ことを今後も続けていくようだ。

宇宙から送られてきた映像では,TBSの秋山さんの乗った,狭苦しいキャビンと質素な食事の旧ソビエトの宇宙船にくらべて,あらゆる点でアメリカのスペースシャトルは豪華だったのがめだった。

キャビンは広いし,食事もいい。食事の時には,今や日本食のカレーをチョップスティックを使って食べてみせるとか,日本向けのサービスもかなり目だった。

子供向けの宇宙授業というのもちょっと見たのだけど,宇宙では顔はデカくなって,足は細くなるのだそうだ。知らなかったなあ。宇宙ではガキデカみたいな体格ばっかになるわけだ。

これは,重力で下に下がっていた血液その他の液体が無重力のために均等に広がるため,相対的に上の方には血が回り,下の方からは上に上がった分少なくなる,ということなのだそうだ。

それからなるほどなーってのは,そういう訳で液体が玉になってしまうこと,本当にチューブから押しだした水が球になっていた。

溶けた金属なども同様になるから,結局比重その他の理由で地上では均等にまぜることの困難なもの同士を混ぜた合金が簡単にできてしまう。こういうのが,宇宙をネタにしたNASAの金儲けのタネというわけだ。

ところで,毛利さんの宇宙授業やこれらの映像を写していたビデオカメラ,これは家庭用のやつかなんかだったのだろうか。それとも,通信の帯域をけちっていたのだろうか,どうもカトケンビデオ大賞にでてくる素人ビデオの感じで色がずれているのと,解像度が甘いのが気になった。ゴーカ宇宙船を映し出すにしてはちょっとちぐはぐな感じがした。

この点は唯一ソビエト宇宙船の方が優れていたところのような気がする。
(もっとも,これは単にソビエトのやつのほうはTBSが報道用の機材を積み込んだというせいかもしれない。)

さて,帰ってきた毛利さんは「シャワーを浴びたい。そしてエアロビクスでもしたら,あとはラーメンを食べたい」と語った。

風呂好き,メン好き(北海道生まれだから,サッポロラーメンなのだろうか)な日本人モロ,って感じである。

確かに1週間風呂にはいれなかった訳だし,気持ちは分かる。

しかし,そうすると質素な食事で半年とか1年とか(風呂にも入らず)宇宙空間にいたソビエトの宇宙飛行士というのは,ひたすらいろいろなものに耐えていたわけだ。どっちかというとこの点でもその方が驚嘆に値するな,という気がする。

そうでなくても,スペースシャトルなみの実績をあげてきたわけだし,こうしてみるとソビエト流ゴーイン技術ってのもすごかったんだなあ,とシャトルを見て思うのだった。

TAKECHANG

Takechang の冗談半分 #167  92/ 9/21 23:44