Takechang の冗談半分 #207  92/11/ 3 22:52

栗きんとん

小布施町

僕の住んでいる長野県の北の方に小布施という町がある。

ここでは名産が栗で,栗を使ったお菓子やら,栗ご飯などの産業がある。江戸時代から,こういう関連で,かなりな豪商がいた。そういう訳で,浮世絵とかの美術品もこの町には多く集まっていたりする。

だけども,長野では上代には僕の住んでいる南の方が開けた土地であり,都との往来はここのほうが圧倒的にあったのだ(などと言っている時代は,1000年も昔のことで,つまりいま僕がワープすればスーパージェッターになってしまうわけだ)。

まあ,オチぶれた?子孫が負け惜しみを言っている感があるから,そんなのはどうでもいいのだけど,とにかく,小布施というところがあって,栗が名産と。

で,栗の日本式ジャム?が栗きんとんというわけだ。ジャムってわけでもないのかな? トロトロにとけた部分と栗の実そのものの部分とあって,あまくてうまいよ。

子供の頃,滅多に食べられない「貴重品」だった。

ごしゃごしゃ説明したのだけど,実はいいたかったのは,栗きんとん → クリキントン → クリントンという連想をしたと,単にそれだけのこと。

今日,日本時間午後8時から,アメリカの大統領選の投票が行われている。

その,民主党の候補者ビル・クリントン氏の話である。この人はケネディの再来,といわれている。最近のアメリカ大統領はブッシュさんも,その前のレーガンさんも,どうひいきしてもおじいさんだった。

そこにいくとクリントンさんは46歳。JFKほどじゃないにしても,たしかに圧倒的に若い。JFKの再来という声も分からないではない。

しかし,この人の経歴というのは御曹司のJFKとはまったく違うようだ。実の父は生まれる前に交通事故で失っているし,育ての父(クリントン姓はこの父から継いだ)は酒びたり。子供の頃は貧しかったようだ。

彼の転機は17歳の高校生のころ,州の在郷軍人会少年代表としてJFKに会ったこと。この日を境に彼は政治家をめざすことになる。これが1963年だというから,程なくJFKは暗殺されたことになる。

その後,彼は27歳で下院議員に出馬,32歳の時にアーカンソー州知事に当選した。

選挙戦の間じゅう,優勢が伝えられていたが,いまやっている久米さんの番組でも,クリントン優勢と言っていた。ロスペロー氏の最後の演説は空席がめだったそうだ。ブッシュ大統領はクリントン氏に対する人格攻撃一辺倒だったということだ。

(おや,国内では島原鉄道で衝突があったらしい。弱り目にたたり目という感じだろうなあ……)

それにしても,このところずうっと,アメリカの大統領選挙の話が続いている。まあ,景気も悪いし,アメリカがくしゃみをすれば日本は……と言われたくらいで無関心ではいられないけれども,これはどうも,日本の首相を選ぶことよりかえって日本での報道の扱いが大きいように思える。

アメリカの場合はテレビ討論などで候補者同士が直接国民に語りかけるとか,ハデな選挙戦があり,報道というだけでなく,どっちかというとエンターテインメント的な要素もあるところがいい?というかメディア受けするのかもしれない。

日本の場合,国民が直接的に関与できるような選挙システムではないし,指名とかいって,なにやらワケが分からないうちに決ってしまったりする。

おまけに,ほとんど世襲の,議員という階級があるような状況。自分の国の事でも,あんまり関心を持てないのもわかるような気がする。

そこにいくと,アメリカの場合,ロスペロー氏は経済的なアメリカン・ドリームの具現者だけど,クリントン氏もたぶんそういえるだろう。

日本で言うなら,かつて庶民宰相と言われたころの田中角栄氏的なところもちょっとあるかもしれない。なんとなく,(アメリカの)庶民の夢がかなうかもしれない,と思わせるところがある。

本当は,国内の経済の立て直しのために,貿易の面ではブッシュさんよりか強硬と言われているから,我々日本人にとってはちょっと困るのではないか,と思うのだけど,僕のビンボとケタが違うかもしれないのに,なんとなく,元はビンボーだったというところに,親しみを覚えてしまったりなんかする。

それにこの人,左45度から見た顔が似てると思いませんか? 誰に? USEN440のシューマッハ(F1ドライバー)ですよ。なんだか,シューマッハの親父といった感じ。

選挙は明日終了するが,シューマッハとうちゃんのお手並は? 僕は今月半ばのCOMDEXに行くが,そのころ,なにか具体的なものが現れているのだろうか。

TAKECHANG

Takechang の冗談半分 #207  92/11/ 3 22:52