Takechang の冗談半分 #259  92/12/23 19:49

年末なので

反省はしなくても,来年の覚え帳のノートをどうするか。

これは決めなくてはいけない。とにかく,ほとんどトリ並の記憶力なので(なんかの実験によれば,トリの記憶力は約3秒間だったとか)自分の頭に記憶するなどと言うことはほとんど望み薄。

いつも能率手帳を使っているのだが,このところ,ちょっと不満がある。 1日ぶんで書ける量が少ないこと。

12時XXとかいうだけならいいのだけれど,15時XX社XXXX氏と会う。場所はXX号館第5応接とかになると,もう1日にあまり幾つもの予定は書けない。

どうしたものだろう。

HAのスケジューラのようなのはこういう時確かに便利で,必要ならばスペースを拡大しても書けるし,概略をみたいならウイークリーやマンスリーで,詳細を見たいならデイリー画面で,と見方にも自由度があっていい。

でも,HA入手当初の半年ぐらいは「よーしこれからは全部の日程をHAにするんだい」などと意気込んだものの,結局能率手帳に戻って今に至る。

便利なはずのHAが続かなかった理由はいろいろであるが,やっぱり,一番大きいのは,大きさが作業服の胸ポケットに入らないこと(こんな1kgもあるものが入るようなポケットというのは,大きさが万一あったとしても,重さでだめだろう),あと,電池がいること,である。

特に電池がいること,というのは結構決定的な問題で,内容自体はリチウム電池でバックアップされているにしても,いままで指摘してきたように,HAはすぐにメイン電池が弱ってしまうので,連続して2日以上AC電源をつながなかったら,動作できない。

ということは,土日とほっぽっておいたら,月曜日に来ても充電しないかぎりはダメということなのである。

高田さんのフレーズで「AFカメラ,電池なければただの箱」だったっけな? そんなのがGVM7-1にあったけど,HAもそうなのである。

AFカメラの場合はそれでも電池はたぶん,フラッシュを焚き続けても20本位もつと思うのでまだマシ,HAの仕様では「スケジューラ,使いたいときには電池なし」なのである。

という点で,スケジューラは電池無しでも動くか,電子手帳のように1年ぐらいはほっぽってOKという事が必要条件だと思う。

でも,COMDEXなんかでサンプルでくれるソフトにはスケジューラがすごく多い。

ということは,アメリカ人はパソコンでスケジュール管理している人が多いということなのだろうか。

Clifford Stoll

この点については,昨年草思社から翻訳版がでたThe Cuckoo's Egg(日本名は「カッコウはコンピュータに卵を産む」。著者はClifford Stoll)というのを読み返して見ると,繰り返し著者がMacintoshでログを取るという場面が出て来る。

ログというのはアマチュア無線なんかでおなじみの,あのログ,つまり業務日誌である。

著者は,ローレンスバークレー研究所の天文学者だったが,配置替えにより,コンピュータネットワーク保守の部門に回された。

そこで出会った,ドイツからのハッカー事件がこの物語なのだが,彼は実によく,ログというものを取っている。

そのおかげで,というか,それが資料となってこの物語は作られることになったのだが,現実のネットワーク保守の仕事上でも,上司との「報告をした」,「してない」というようないさかいで,実際にマックのログを上司にみせてやりこめる場面もある。

アメリカは訴訟社会と言われるから,そういう場合にそなえるためにも,こういう詳細のログというものが必要ということなのだろうか。

僕の場合を見てみると,記録といえるものは能率手帳だけであるので,何か人と会うだとか,会合があるといったことは記録されているけれど,実際に今日から180日前は何をやっていたか,ということはあまりよく分からない。

出来た物がすべて,ではあるものの,サラリーマンたるもの出来なかった場合にもこれだけやってたんだけど,出来なかったなどというのを結果報告とかいうようなものが無くてもすぐにサッと示せるのは必要ではないか,と思われる。

そういう点で,ハッカーさがしのストールさんのように詳細にやった事項が記録されているというのはいい。

ただ,この人の仕事の場合,ほとんど同じ部屋の中で済むようなので,Macのデスクトップでも問題なく使えるのだが,出張やら外出やらが多い場合,やっぱりそれでは移動中や先で見えないのが困る。

あと,日本式の大部屋(そう,この季節になると毎年テレビでやっている「ワタスキ=私をスキーにつれてって」のヒーロー,矢野の仕事場というのは,典型的な大部屋になっている。僕も,最近ほとんどあれとそっくりのところに移って,なるほど,映画って良くできてるな,と感心した)だと,一人分の場所は極端に狭い。

デスクトップがあったら,ほかのものは広げられない。

といって,PCと手帳と両方に書くほどきちょうめんな人間でもない。

やっぱり紙かなあ。しかし,能率手帳ではちょっと容量が少なすぎるし……。予定だけじゃなくて,出来ればある程度の内容もそのまま書けるやつ。そいで,1年分ぐらいの予定は書けること。

不況で,カレンダーの発行は少なくなったと聞いたが,企業が配って来る手帳というのは相変わらず多い。しかし,たいていはダメ。能率手帳でも少ないのに,1日分が1行ではとても入らないし,かといって,A5版もあるようなでかいのでも持ち歩く気がしない。

なかなかいい予定表+ログブックがなくて困っているのである。

TAKECHANG

Takechang の冗談半分 #259  92/12/23 19:49