Takechang の冗談半分 #312  93/ 2/22 19:18

ちょっくら>
中華商場など

2月21日 日曜日
(このあたり,話の時間がアップロード順ではないが,ご容赦いただきたい。)

ごごイチで次のホテルにいく約束なので,どっか出かけるよりは近くをぶらついていたほうがいい。

台北駅にコインロッカーがあるのを昨日見てあるので,荷物を預けてまわりをうろつくことにした。

地下の電車発着場の脇にコインロッカーがならんでいる。昼間は照明をほとんど消してしまうので,地下は薄暗い。夜のがかえって明るいような気がする。

日本と同じ大きさのコインロッカーだが,大が$60,小が$30である。日本だとターミナル駅のコインロッカーは,いつもほとんどふさがっていて,空きをさがすのが一苦労だが,日曜の朝だというのに半分以上が空いていた。

すべて漢字(中国語)のみの表示なので,良く分からないが,たぶん30元($30)で22小時(時間)使えるということのようだ。

まわりをうろつくと昨日分からなかったバスの発着場はすぐわかった。

なんのことはない,電車(火車)の駅をとりまくようにバスのターミナルが3箇所ならんでいる。しかし,駅の周辺は大規模な土木工事(日本の業者だった)が行われており,道路との間が壁におおわれているためにちょっと見には分からないのだ。

そのうち東端駅というのがCKS International Air Portゆきのバスがでるところだ。

朝6時から夜11時まで20分ごとに空港行きが出る。

その場で$85の券を買えばすぐに乗れるようだ。

それ以外の,基隆,高雄,台南などのバスも,同じように数分から20分間隔でどんどん走っている。バスはたぶんグレイハウンドのやつと同じで後ろが2軸になっている。

火車(電車)のほうはもっと本数が少ないようだったので,台湾の主要長距離地上交通システムはアメリカと同じようにバス,ということのようだ。

これで帰りの空港行きの方法が分かったので一安心,今日は駅のすぐ西にある,中華商場方面にいってみた。

遠くからでも,TDKとかAIWAとかいった巨大な看板が目にはいる。ちょうど総武線を秋葉原に向かっていく時の状態といったらいいだろうか。

実際,関係があるのかどうか分からないが新徳電機とか,もっとわからないが十仁病院という美容整形外科があったりする。

場所そのものが総武線ガード下といった雰囲気。

ただ,台湾の商店街は必ずアーケードになっているところがちょっと異なる。

扱う品物は家電であるが,オーディオ関係の比率が多いようだ。

CDラジカセとウォークマン,ポータブルCDといったようなのばかり扱っている店が何軒もならんでいたりする。

値段は台湾の例によって,表示しているところは少ない。ほしければ,中に入って店員と交渉するしかないようだ。

たまにネダンが書いてあるところの例で言うと,ウォークマン(ただしソニーではなくてAIWAとかKENWOODなど)がNT$1500〜2000というところ。

日本より安いのかもしれない。そのほか,電訳機の台湾版みたいのも置いているところが多い。SHARPのZQ6888Cというのは電子手帳(電話帳,メモ,カレンダー,漢英,英漢辞典,電卓)のほか,ウリは英語と日本語の会話辞書が入っていること。

あとBESTA CD-32というのは上記のほかに英語でしゃべる機能がある。

やっぱり日本人と同じように台湾人も英語がしゃべれなくて「英語にあこがれている」的状態なのだろうか。

地球村文教機構

市内の通りにもその名も「地球村」という英会話学校(ほかにもいろいろある)が多数あるし,書店を見ても英会話,日本語会話のコーナーはたくさんある。

その割には,実際に話す人が少ないのも日本と同じだ。ホテルのフロントなどでも日本語,英語ともにきちんと話す人は少ないようだ(高いホテルならちがうかもしれない)。

ここのホテルの場合は,フロア番のおばさんもカタコトの日本語を話すが,英語はダメ,フロントは逆に何人かいるうち日本語をちょっと話すのが1人,あとは英語はちょっといけるが,日本語はダメ。

ただ,電話環境以外はホテルを変わってよかったと思う。あんまり言葉は通じないけどフロア番(各フロアのエレベータ入り口に番人?が座っているボックスがある。この前のホテルもそうだったが,これは台湾風なのだろうか)のおばさんは結構親切で電話の世話などよくしてくれる(ただ,通じないのが……)。

あと,ここの横の通りにはカメラ屋の一群がある。

Hasselblad

ここで僕は初めてHasselbladというカメラを見た。LEICAもある。半分ぐらいが新品の店で,残りの半分が中古屋という感じのようだ。

ハッセルは僕が昔オヤジにもらったけど,結婚前の金に困っていたときに安く売ってしまったマミヤのような6*6のカメラのようだ。

で,レンズの口径もでかい。だから高田さんの7-1の話は35mmじゃあ,いいとこだけ使う……という話になるのだろう。やっと分かった。

例によってネダンは評価できないのだが,たまにウインドウに書いてあったのでは,

HASSEL  205TCC 100mm f2付き  NT$250000
503CX 80 2.8 75000
500C/M 80 4 65500

などである。

LEICAはどうかというと,

LEICA  M6 bodyのみ  NT$52000
R6 同上 47000

など。日本円だと5倍だから,これらはとても高いカメラだということが分かる。

同じ中古でも,今のものならば,

Canon  EOS1 body  NT$28500

といったところだ。

あとちょっといいなあ,と思ったのはCONTAX T2というコンパクトカメラ。日本でこれはあまり見かけないが,ここのウインドウにはあちこちで見かける。

銀のと金のとあって,銀のはNT$16600,金のはNT$20000など。日本では金と銀のは1万円差だから,ここでは銀のほうがお買い得なようだ(それにしても,中古で約8万円というのは高いのか,安いのか?)。

この手のコンパクトカメラはいいと思う。こういう旅行などでは一眼レフでは常時構えているわけにはいかないし,大きいのでめだってしまってやたらなところでは使いにくい。

今回もカルディアをウエストバッグに入れておいてぱっと取り出して撮ったのが多い。街を歩きながらでは,結局EOSよりたくさん撮っている。

BITRAC.JPG

たとえば,シャフトドライブのへんな3輪貨物を見かけたことがある。さいしょ,EOSを出しているうちに行ってしまい,2度めにカルディアで撮れた。どうも,BMWのR25位のエンジンらしい。後輪駆動シャフトがむき出しで,ライダーというか,ドライバーの足の下で回っている。

CONTAXのほうがレンズは明るいし,マニュアルも使えるし,金属ボディで丈夫だし,といいところは多い。レンズは明るいだけではなくてカールツァイスのシャープなやつが付いている。
(カルディアの場合,たぶんPC用にスキャンした状態ではあまり分からないだろうが,大きくのばすと非常にピントが甘いことがわかる。)

まあ,こんなのを買ってしまうと今回の全予算に匹敵するわけで,とても今のぼくではたんなるウインドウショッピングであるが。

林業試驗所臺北植物園

その後,少し南に行って,林業試験所附属植物園に行ってみた。台北はどこも工事に次ぐ工事で騒然としているし,かなり大きい街なのに緑はあまりない。

その点,ここはかなり広い緑があるから,日曜日とあいまって家族連れなどでごったがえしていた。

だいたい,ヤシなどの林であるが,まんなかに花畑がある。

ここに大勢カメラオジが出没していた。

500mmクラスの超望遠を三脚にのせたのか,あるいはマクロレンズを付けたのかどちらかだ。

望遠組は木の枝にいるスズメかなんかを狙っているようであり,接写組は花を拡大してとっているようだ。

中には花にかけようというのか,スプレーまで持っているオジもいる。若い人はほぼ皆無で40代以降のオジの趣味という感じだった。

単なる趣味という事でもないのかも分からない。蓮の沼の外れの所で,こうして撮ったのであろう,花の写真を売っている人がいた。

かなりたくさん並べて売っているのだが,写っているのは花びら1枚とか,花1つというような写真で,バックはぼかし処理がしてある。

A6サイズの写真で,「こんなの買って行ってどうするんだろう」つーぐらいなもので,案の定買っている人はなかった。

台湾オジの趣味はカラオケとか聞いたが,ひょっとして日曜日に植物園で花を接写するというのも密かに?流行っているのでは? と思わせる数の多さだった。

竹中 俊

Takechang の冗談半分 #312  93/ 2/22 19:18