Takechang の冗談半分 #485  93/11/23 11:40

プータロー日記 75>
帰着

朝は7時におきて,身の回りの片付けをした。

飛行機は午後だから,まあ10時にレンタカー屋にいけばいいだろうという予定。

TVでまた首脳会談の続きのようなことをやっていたが,場所はシアトルだったらしい。SWORDLESS(角なしの)というから,比較的穏やかな会談だったのだろう。細川発言などというのも語られたから,細川首相は案外外交もやり手だったのかもしれない。やっぱり,政権党が変わるというのはいいことのようだ。

John F. Kennedy

政権といえば,あのJFKが没後丁度30年。いろいろなところでこれを記念した出版やら放送やら,いろいろな催しがおこなわれている。

それには,スキャンダルじみた話もあるが,やはりJFKはアメリカの希望の星だったのだろう。再来を望むような話が多いようだ。あるいは,再来と思ったクリントン政権への失望のあらわれなのかもしれない。モーテル8はすべてCATVなのに,なぜかCNNはなく,CBS,ABCのニュースでこれを見た。なぜか,TV朝日の配信で,アケボノがコニシキを破った,というようなニューズもながれていた。

ウダウダしていただけで,時間がすぎてしまい,よっこらしょ,と荷物を持ってチェックアウト。この前書いたように,どういうわけかサニーベイルしかつながらなかったせいで,電話代は$20もかかった。

センチュリーBlvd.から,Aviationに移って,アラモの営業所はすぐだった。客は営業所の敷地内のリターンと書いたエリアに車を乗り入れるだけでいい。あとは,バーコードリーダーのついたハンドヘルドコンピュータを持った係員がきて,おおざっぱにチェックするとそれでおわりだ。僕の車は左リヤのところに,あきらかにぶつけたあとを修復したと思われるペイントの色の違った領域があったので,「これはどうした?」と聞かれたが,「知らない,受け取った時にはもうこうなっていた。」で「OK, have a nice trip!」で空港へのシャトルバスへと送りだされた。

LA空港はことのほか機内持ち込み手荷物の制限がうるさい。去年はOKだったし,成田もOKだったが,今年の係は「手荷物は1個だけ。ほかは預けてください」といって,「自分で持っていける」というのを頑として受け付けない。しかたなく,バックパックを預けることにした。

例によってちょっと早めだが,買うものもないし,寄付をねだる連中に付きまとわれるのもいやだから,手荷物チェックを受けて待ち合い室に入って待つ。

待っているうちにカウンターから僕の名前が呼ばれた。去年,パスポート置き忘れ事件というのをしているので,何事かと行ってみると,「お客様の隣があかなくなってしまったから,ほかの席に移ってください」という。えー,オレ,年に1回の旅行者だから,そんな優待されるわけないんだけど?? と思ったが,とにかく席は変えてもらった。

乗り込むと,やっぱり隣はずっと3席空き。来た時も隣は空きで,結構楽ができたのだが,どういうことなのだろう? 乗り込んだすぐに,チーフパーサーが「タケダ様ですね?」などと聞きに来たところをみると,単なる人間違いなのかもしれない。

とにかく,席は広くて,快適な旅ができた。

それはいいんだけど,到着そのものは定刻だったのに,駐機場があかず,30分以上まつハメに。さらにバゲッジクレイムも待たなければならないから,なんだかんだで予定から1時間遅れ。でも,もともと持って帰る予定であまりきっちり梱包をしていなかったにしては,まったくの無傷。昔,ヨーロッパの航空会社で,見てる前でスーツケースを高いところからなげ落とされ,バラバラにぶっこわれたのを思うと,こういうところもこの東南アジア系航空会社の人気の理由かもわからない。

とにかく,結局は家に帰る最終便バスに乗り遅れ,新宿3丁目の安宿に泊まるハメになった。

新宿3丁目の駅をでたところは,ちょっとした異空間である。

いきなり,中国語,韓国語,英語,イラン語(そんなのあるのかな?),そしてもちろん日本語が飛び交うという混沌の町だった。

不況と言われても,こういう安飲み屋街は以前と変わらず威勢がいい。深夜というのに(深夜だから?)すごい混雑だ。

安宿はシングルベッドとライティングディスクが入り,あとはバストイレユニットがあるだけの空間が7000円。必要にして最低線は一応ある,ということで取り敢えず文句はいえないが,それにしてもあれだけ広いロスのモーテル8が$38だったのに比べると,同じ巨大都市でも,大きい差があるものだ。

24時間オープンと言っているが,実際には午前2時から7時まではホテルの玄関はロックされており,予約して入り口で名前を告げないと入れない。

これも,今の新宿3丁目の治安のなせるわざか? 日本の場合,いきなり発砲というような事件はあまりないものの,本質的な治安状態はロスに近いのではないだろうか。また,日本は現金主義で,ここでもキャッシュしか通用しなかった。

以上,書いたものの,(予期しなかった宿泊が増え)残り金額が少なくて,電話代がいくらかかるか不明のため,長野帰着後アップロードしました。

竹中 俊

Takechang の冗談半分 #485  93/11/23 11:40