Takechang の冗談半分 #515  94/ 3/21 21:3

プータロー日記 93>
おコメ

おコメが最近にぎやかである。

もちろん,これは電子技術のおコメのIC,メモリという話ではない。本当に食べるやつのことである。

2年前までは僕も稲作農民?の一人だった。休みの日などに父の田でこれまた今話題の除草剤をまいたり,稲刈りをしたりしていたものだ。

父が体力がなくなって稲作をやめたので,僕も稲作農民でなくなり,それで父からおすそわけでもらっていたコメもなくなった。

というわけで今はコメ買いの人である。コメを買うようになって気がついたのは,コシヒカリというのが案外うまくない事だった。世間様では,なんでこんな程度のコメをありがたがるのか不思議なくらい。

父の田で作っていたのは,冷害や病気に強くて,つまり父のような退職農民(退職してからはじめた農民)でも作れる,けど味は悪いというアキバレというやつだった。

それでも売っているなかでいちばんいいと言われているコメよりたしかにうまかった。

コメの味なんて意識した事がなかったが,このとき初めてうまいコメというものについて関心がちょっとわいた。

当地でも最近表示だけとしてもコシヒカリ100%というのが手に入りにくくなった。先日わが家で購入したのは,国産米とオーストラリア米のブレンド(比率不明,品種不明)というやつ。

それ以来,コメはまた明らかに,更にまずくなった。朝たきたての時はそれほど変わらないが,ベントーにもっていったりすると,どうもはっきりまずいのである。冷えると,なんというかシンメシ状態に近いまずさになる。

以前のコメだと俗に言う「メシだけでも食べられる」って感じだったが,これはやっぱりチャーハンとかカレーとかじゃないとちょっと食べたくないものだ。

もっとも,それはオーストラリア米のせいなのか,出所不明の国産米のせいなのか,それとも両方のせいなのかは不明である。感じとしては,たぶんオーストラリア米のせいというよりも,「買ってきた米」というものが自家用にくらべて格段に悪く,今回の米騒動でそれがさらにわるくなっただけではないかと思う。年寄りがよく「米は銘柄じゃなくて田んぼだ」というが,そういうことのようだ。銘柄ウンヌンよりはブレンドしない,単一の田でできたもの,ということだ。

そうなると,最近話題のタイ米というのはどんなものなのか,という疑問がわいた。好奇心からタイ米に大枚はたいてみようとコメ屋に出かけてみた。ところが,無いのである。輸入米といえばタイ産と言われるぐらい?タイ米ばっかり
(〜行抜けあり?〜)
どうなっているのだろう?

かわりにアルファ米というのを見つけた。といっても,これは普通の米ではない。大昔からある干飯(ほしいい)という奴に近くいったん炊いた米を乾燥させたようなものだ。

登山用の食料,災害備蓄用,海外旅行用(日本食が欲しくなったときに……)などのために売られている。

皿にあけてみたら,ほんとにパリパリのカチンカチンの,元はメシだった,例えばこぼしたのがシャツのえりについて乾いた奴みたいのが入っていた。

水250ccを加えて1時間待つ(または湯なら20分)。ノーキョーライスの悲惨を想像して(あれはすごくまずかった),あまり期待していなかったのだが,これはうまい。イケます。海外旅行用ということで成田でも売っていると聞いたが,どうしても外国でメシを食べたければこれはいけるかもしれない。

ま,これは脱線だがタイ米はどこにあるのだろう。チャーハンなんかにはきっといいのではないか?と踏んでいたので残念だ。しばらく探してみるつもり。

竹中 俊

Takechang の冗談半分 #515  94/ 3/21 21:3