Takechang の冗談半分 #581  94/ 8/13 23:14

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アメリカが世界だ

このまえ,クリントン大統領のインターネットIDのとき,国名がいるのでは? と書いたのだが,なんのことはない,単に president@whitehouse.gov だけなのだそうだ。

国の名前ってのは,異国の場合についてのみ必要なものなので,アメリカは電子の国の中,しかもその中心のホワイトハウスとくれば,国名なんてやぼなものがいるわけないのである。

このあたりの「アメリカが世界だ」的感覚はエスカルゴ日記などによく出てきたことだけど,ふだん日本にいるとあまり見えないことだ。

メールアドレスのつけかたではこれがはっきり(日本にいても)みえてしまうわけだ。アメリカとよそ。それに加えて僕なんかは都会と田舎というカベもいろいろ経験してちょっとうんざりしている。

さて,インターネット・プロバイダが夏休みしていて,加入の件は当面進みそうにないので,取りあえずPC-VANから,メールを使ったりしてインターネットをのぞくことをもうしばらくやっていようと思う。

ついこの間まではインターネットユーザーは2千万人といっていたが,最近の新聞とかではすでに3000万と言われれている。

この勢いという割には,インターネットの全容は分からないから,推定で,などともかかれている。ということは,こういう数字は,たぶんインターネットにつながっているネットのユーザーをみんな足しているからではないかと思う。

いまや日本でも大手の商用VANからなら,どこでもインターネットメールが送れるわけで,そうなると,PC-VANとNIFとその他をたせば,あっという間に,「日本でも約200万人が利用するインターネット……」となってしまうわけ。

個人が接続するVANなどと違い,インターネットはネットワークのネットワークだから,ある規模を持ったネットワークが接続したとなると,増え方の単位が違うのだ。

実際には,送れる(可能)のと,送る必要がある,ニーズがあるということとは,また別の問題だから,まあ多くの人は機能があるからといって,使わないことが多いのではないか。

そういう意味で考えると,インターネットの3000万人というのは,いったいどれほどの「実」があるのか,という気もしないでもない。

なにせ,僕もそうだけど,フツーの人は「どこに」「何を」送るか,という基本的な問題に欠けるきらいがあることが多いのである。

そういうところが,特に「日本人は……」と言われてしまうところかもしれないし,実際問題として,PC-VANからインターネットにメールが送れるといって,さてどう使うか,と困ってしまうところでもある。

竹中 俊

Takechang の冗談半分 #581  94/ 8/13 23:14