Takechang の冗談半分 #584  94/ 8/18 23:42

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まだまだPC-VAN

まだ,PC-VANから使えるサービスでインターネットをのぞいてみている。

WINからは連絡なしだ。

で,PC-VAN+のAPまでは電話代が高いものだから,ちょっとづつダウンロードしてはみるというようなことをやっている。

これから考えて,ネットワークの普及には電話代が大きく影響することはたしかだろう。

アメリカみたく20ドルぐらいはらえばいくら使ってもそれ以上の課金無しみたいなシステムがあれば利用は進むだろうし,僕のように区域内の6倍から8倍もかけなくてはいけないと,たとえ絶対値としての料金はそれほど大きいものではないとしても,やっぱり心理的についあまり使えないな,という気がして早め早めにきってしまう(1ドル=100円とすれば,僕の場合は,たった100分で2000円になる)。

パソコン通信の場合でもそうだったが,使ってあちこちうろうろしているうちにワケがわかってきたり,アイデアが出たりすることは多いものだ。

それがなかなかしづらい環境というのは,特にビンボー人を巻き込むのは難しいだろうという気がする。

(冷め易いものの)熱し易くもある日本人がなぜ,世界中で大騒ぎのインターネットに大挙して押し寄せないかということは,このあたりの通信政策が効いているような気がする。

加えて,日本人の英語アレルギー?というのも大きい。メール以外でいまPC-VANから利用できるサービスはネットニューズしかないわけだが,これが世界中のものといえばおおむね英語でかかれている(じゃないのもあるようだが,いままで覗いた中ではみつからなかった)。

従来のインターネットユーザである研究者などの場合は英語は必須言語だからして,あまり問題にならないが,僕のようなたんなるおっさんでは,日本語と英語では読みとり速度がだいぶちがうから,これまたただでさえ高い電話代を加速してしまう。

中にはかつての僕のように英語なんてみるのもいや,という人もいるようで,これもまた壁といえば壁だ。

こういう状態であるかぎりは,こういうバーチャル障壁(実際には壁がある訳ではないが日本人が壁と思いこんでいる)があって,なかなかか日本におけるインターネットの一般への普及というのは思うほど進まないのでは? という気がする。

本当は日本からの情報なのだから,どんどん日本語で書けばよさそうなもので,だいたいがアメリカ人などはどこに行くにも自分の母国語で通しているぐらいだから(日本の首相がヘタな英語でしゃべったという話はあっても,大統領が英語以外でスピーチしたなんて話はあるんだろうか?),こっちだってそれでいいと思う。

本当にほしい内容ならば,受けての方が日本語を勉強するだろうから。今のところ,ネットニュースで日本語でかかれているものとしてはfjグループ(From Japan)しかない。

しかも,覗いてみるといわゆるコンピュータ専門家的話で,しかもUNIX関連の話が多かったりして,これもやっぱりフツーの人には敷居がたかかったりする。

あるいは,オートで通信とかやってきたようなパソツーユーザにとってはUNIXマシンは7ビットしか通らないからシフトJISはダメとかも障壁になるかも。

モザイクとかはそれを取り除くためにGUI化したのに,こういうのはいまのところテキストの世界であるVANからは使えないわけだ。

ということで,いま日本でインターネットというにはやっぱりいろいろな障壁が存在することが再認識される。
(余談だが,昨日左手の人差し指をケガして右手しか使えないので,これまたキーボード操作には障壁。いつもの倍かかってしまった。)

竹中 俊

Takechang の冗談半分 #584  94/ 8/18 23:42