Takechang の冗談半分 #026 | 92/ 3/22 9:26 |
僕は学生時分にはモノクロの現像なんかをやってたことがある。モノクロの場合,現像液の管理はラフであり,現像剤を水に溶いただけで,焼付け状態は処理時間を振る程度でよかった。
現像機も簡単な台のついたランプにレンズ付の装置でよかった。
というようなことで,研究室で使うような写真とかはすべて自分で現像していたのである。
ところが,その後カラーに手を出しかかってみると,これは段違いに難しいのである。
特にカラーの場合の現像液の液温管理はものすごく厳しくて,20度C±0.5度というような精度を要求されるのである。モノクロではテキトーに水を汲んでくればよかったのに,である。この精度はその辺の温度コントローラではなかなか得られるものではない。しかし,これを怠るととんでもない色になってしまう。
その後,自動式のDPEが急速に普及して,その辺の写真やでも1〜2時間で仕上がりが得られるようになったので,まあ普段はこれで事足りる。
(それでも,資料写真のスライドなんかはまだ不満がある。僕の住んでいるあたりではこういうのはだいたい,1週間はかかってしまう。)
というわけで,撮るだけの人になった(といっても,撮影技術はろくなものではないのであるが)。
いまは,CanonのEOS750である。これは合焦が結構速くて気に入っている。超音波モータで焦点調節を駆動するやつだ。
最近,特許紛争で話題のミノルタのやつは使ったことがないが,その前,京セラ(といっても,京セラのカメラ事業部?というのはもとのヤシカであるので,かなり古いカメラメーカなのだが)のやつを使っていたときは,音の割りになかなか焦点が合わず,閉口したものである。
ショーなどでディスプレイのLCDを撮ったりする場合,会場内は暗いので,ついフラッシュをたいたりしてしまうが,これはだめである。
LCD側もバックライトを抱いているのが主で,これは光源であるから,外の光をあててしまってはうまく写らない。また,ディスプレイ面そのものは明るいが,回りは暗いので,注意しないとカメラの視野の平均的な明るさになってしまって,まともに写らない。ということで,ぼくのカメラは,明るいF1.8以上で,接写の出来るレンズがつき,スポット測光が出来るもの,という基準である。
また,モノクロLCDの場合,人間の目とフィルムの感光感度が異なるため,ミカケと異なる緑の表示に映ってしまうことがある。このような場合は補正用のフィルタが必要である(カラーでは,もともとの液晶光源自体がフルカラー対応であるためこのような考慮は必要ない)。
あと,もう一つの用途,子どもの運動会などでは,ちょっといまのところ,良くない。ズームレンズを持ってないから,近づかないと撮れないのだ。
おっと,ライカってタイトルだった。
これははっきり言って高田さんが題材にしてたから,つい気になっていたのである。
(こんな,ぼくのとこ見てて,高田さんのコラム見てないなんて人は考えにくいが,一応,GV7-1を参照されたい,と書いておく。)
僕にはライカってのはユーメーなドイツのカメラってぐらいしか知識がない。
でも,昔,「写楽」って写真雑誌?があって,結構こういうのを特集していたっけ,なんて思い出す。
ちなみに,この雑誌の特集では,あの萩本欽一(いわゆる欽ドン)さんとか,大橋巨泉さん(いまじゃ単なる実業家なのかもしれないが,頭の体操とか,クイズダービーなんてのの司会で一世風びだった人),なんて人が実はいまはないカメラメーカのドラムスコだったなんてことを,すぎやまこういちさん(作曲家)が連載していた。
ミノルタとは「稔る田」だとか,キヤノンってのはもともと「Kwanon(観音)」だとか,OLYMPUSってのは高千穂光学だったとか,結構オタクっぽい話もあったっけ。
でもって,最近,ライカを見たのはヨドバシカメラで出している「NETWORK」って雑誌の表紙だった。これは定価300円ってことになっているのだが,ヨドバシの「ゴールドカード」ってのの会員になるとタダ送って来るのである。
(ほんとは,ヨドバシさんとしては,もっと買ってもらいたくてこういうことしてるのだろうけど,僕は,フィルムとか。フロッピーとか,電池とかぐらいしか買ってない。カメラは京セラのCONTAX Tてーのが欲しいような気もするけど,まーそれほど強烈な欲求じゃないし,PCはヨドさん,ステップとかに比べて高いんだもの。)
この前の号では,いきなりヨドバシに60000点だかって,とんでもない数のライカのコレクションがあること,これを一般公開することが,社長まで登場して書いてあった。近く公開で詳細は次号,となっていたのだ。
でもって,ヨドバシは僕がよく利用している中央高速バスのターミナルの前なのだから,これは公開されたらさっそく行こう,と思っていた。
ところが,こないだやってきた,その「次号」では,「おことわり:前号でご紹介しましたヨドバシカメラのカメラ・コレクションの公開は場所,その他の都合により,当面の間,誌上公開のみに限らせて頂いております」となっているのであった。
なーんだあ。見たい場合,ゴールドカードの会員になるしかないのであった。ま,今回はそれだけのことだったのである。 ちゃんちゃん。
TAKECHANG
Takechang の冗談半分 #026 | 92/ 3/22 9:26 |