Takechang の冗談半分 #215 | 92/11/14 18:34 |
先週,写真屋にTDL行きの写真をフォトCDにするのを依頼してみた。
店主のおばさんもアルバイトのおばさんもフォトCDなんてものは知らない。「とにかくコダックね」ということで,やっと受け付けてもらって,さてどうだろう。
日曜日にもって行って,月曜日にラボに送るということだったから,納期1週間とすると今週の頭ぐらいか,と思っていたところ,ちゃんと水曜日には出来て,連絡がきた。
妻が取りに行ったのだが,今度は写真やの主人もいて,「これはどういう解像度?」とか「何で見れるか?」とか,ねほり,はほりという感じで聞いてきたそうだ。
ここはウチの近くでは大きいほうの写真屋で,もちろんふつうのプリントならば店内のラボで出来るし,結構大きいスタジオも備えている。店主もまだ40代ぐらいで,情報は入りやすそうな感じである。
ところが,フォトCDのことはぜんぜん知らなくて,妻に聞いてきたのである。というあたりが,現在の日本に於けるフォトCDの知名度を表しているようだ。
Photo CDこの店で初のフォトCDということで,「見せて」と言われたのだが,実はこっちだって,再生するものはない。
というわけで,アルバイトのおばさんがこんなとを言っていたそうだ。「これって,飾って置くだけでもきれいでいいよね。」
しかし,実際そーなんだ。音楽用とか,CD-ROMのCDは銀色なんだけど,これは金色。レコードディスクでもゴールドディスクってのがあったように,ちょっといい。
音楽用CDを開発したとき,エンベロープという入れ物に入れるか,そのままか,でずいぶん悩んだけど,あのディスクの銀色に光るところを見せたくてディスクだけにしたとか聞いている。
(そのために,やっぱりキズやゴミの問題はあり,MDやデータディスクマンのCDなど次の世代のものはエンベロープに入っている。)
この線で行くと,フォトCDは「音楽用とはちょっと違うんだ」ってところを見せるためにわざわざ金色にしたのかもしれない。単純に記録材料の特性などの問題かもしれないが,そうだとしたら,コダックさん,ちょっと芸が細かい。
内容は2cm角ぐらいの写真が,CDケースサイズの印画紙にずらずらと40枚までプリントされているから,それでみることが出来る。プレーヤが無くても,これは見れるし,さらにネガのまんま放置しておくよりはなくなったりしないというメリットもある。
たしかに,今のところアルバイトのおばさんの言うように「かざり」とか,「記念」ということだけど,これだったらそれで造っても面白いのじゃないかな,という気がする。
ところで,このフォトCD,ちょっと妙なのだ。Kodakではない。FUJIX フォトCD,つまりフジフィルムのフォトCDなのである。
いままで,フォトCDは日本ではコダックだけだと思っていた。資料を見ても,ドイツのAGFAがサポートした,とかいうのはあるが,フジとかコニカというのは無かった。
しかし手元にあるフォトCDはFUJIX……? なんか相互協定のようなものがあって,自動的にコダックの技術をフジは使える,とかいうことがあるのだろうか。
これはCMDXのブースに行ったら,その点を聞いてみるしかないな……。
あと,値段も注目のポイントなのだが,今日の時点では写真屋さんでも不明。たぶんコダックの価格表と変わらないのではないか,と思うのだが。
ということで,いまのところの状況をまとめると,
あと,
TAKECHANG
Takechang の冗談半分 #215 | 92/11/14 18:34 |