Takechang の冗談半分 #258 | 92/12/20 20:29 |
12月,師走である。
街にはやましたたつろうとかユーミンのお馴染みのメロディが流れて,クリスマスだの恋人が三太だとか言っている。
でも師走だからってウチでは別に盛り上がらないのである。
まー考えてみれば,スキーに行くわけでもねーし,正月だからといっても何があるわけでなし,家田荘子さんのいう「オジ」にもなりきれない僕の場合は当り前ではある。
子供たちだけが「クリスマスにはXXが欲しい」などとおじいちゃんのところに新聞のオリコミチラシを持参して盛り上がっている。
連中も心得たもので,「サンタクロースとはクリスマスの時に物をくれるヒトの事である。」されば,「オトーさんはサンタクロースではない。」従って,「サンタクロースのところに日参して希望を申し立てることが最良のクリスマスへの道である」と,よく分かっているのである。
つまり,連中のクリスマスとは,「欲しいおもちゃが手に入る日」ということなんですね。ま,このあたりは,日本では結局歳をとっても欲望の方面が変わるぐらいなだけ,かもしれない。
だいたい,イコジなようだけど,毎年盆だけのエセ仏教徒の我々がなーんでクリスマスなんてせにゃいかんの。
まー商業資本に躍らされているだけでありますね。
といっても,仏教系の行事じゃあ,ちょっと明るさつーものがないので,商業的にはノリが悪いかもしれない。クリスマスが(元々)キリストの誕生を祝う日つーナラバ,やっぱり仏教系?の場合,4月の初めごろの釈迦の誕生日を祝わなくっちゃいけない。
でも,あのなんか独特の味のアマ茶ではなかなか盛り上がらないな。
そういえば,僕の生まれた家の前は寺で,子供の頃アマ茶の日ってのをやっていたような気がするが,あれはいまどうしてるのだろうか。
クリスマスが大騒ぎになった陰で,正月というのは,どうもすたれてしまった感じがする。
昔は,大掃除とかやって,1年の反省とかやったり,年末になるとモチツキをして正月に備えたり。
子供の頃には,年末にだけ食べられる物,ってのがあって,それは,ブリの酒カス煮だったり,ウサギの肉だったりした。
あの頃って,田舎じゃあ肉なんて滅多に食べられなかったってことなのだろうか。確かに,正月ぐらいしか食べた記憶がないかもしれない。それも,じぶんちで飼ってたウサギとか,ニワトリとかだった。
今時,んなものいつだって食っているわけで,なーんかこう,お正月スペシャルみたいなモノってのが無くなってしまった(でもないか。ウサギ肉なんて今時ないな)。
さっき磯野波平さんが,「大掃除をして,餅つきをしなければお正月は来ない」とTVで言っていたけど,んな事はない(波平さんとはサザエさんのオトーさんである)。
今の障子紙ってのはプラスチックで出来ているから,毎年張り替えなくたって黄色にならないのである。
もっとも,モチツキは僕の場合,親が欲しがるので,昔ながらの臼と杵でつく。もう20年来やっている。
ということで,あとはサルでもやる反省なのであるが,今年はその反省もやらない。
PC-VANと僕の関わりという事でいえば,やはり今年のハイライトはGVM化のあと,ここのコラムを始めた事だと思うけど,その1周年は3月始めである。
だからして何も季節の変わり目にハンセーしてる必要はないのではないか。
かくして,なにもない師走を送っているのである。
TAKECHANG 竹中
Takechang の冗談半分 #258 | 92/12/20 20:29 |