Takechang の冗談半分 #552 | 94/ 6/ 4 23:54 |
台北に到着した。
今回は久々にアメリカの大手航空会社を使った。ここはたぶんいま世界でも一番多くの路線を持っている会社で,どちらかといえば(単発では)割高だという認識があったのだが,今回使った理由はもちろん安かったからである。中華航空などよりも安かった。
ところが,やっぱり安いにはそれなりのわけがあるようである。
例によってぼくは格安航空券なので,ツアーの券のバラ売りというものだが,これはボーディングパスからして「団体」となっており,本物の団体の一部に入れられてしまった。周りじゅう,東北弁が飛び交っている。
いままではツアーというのは名ばかりで,格安券というのはすべてバラ売りのように思っていたのだが,「最低運賃」以後はやっぱりちょっとへんなことをしないと格安券にならないのだろうか,と思った。
あと,気がついたのは,この会社のクルーの構成が変わった。キャビンクルーはすべて中国人か中国系で,前のようにアメリカ人や日本人というのは1人もいない。
日本発の便の場合はだいたい日本語放送があったが,英語と中国語に変わっている(ただし日本語をすこし話すクルーも1人いた)。
これがやっぱりリストラなんだろうな,と思う。日本の航空会社でも,日本人クルーを使っていては採算が取れないから,日本人の採用をやめて,どんどん中国人やマレーシア人などを採用しているということだが,これが見えたということだろう。
そして,中国人だからどうということはもちろんないのだが,今回のクルーは明らかに訓練不足なようだった。
食事が出て来たが,「ビーフかチキン選択」となっているのに,どちらもない。前の席のじいさんが,「How about beef?」と聞けば,「Beer?」などと言っているし,そのうち,無視して行ってしまう。ちょっと,サービス業らしからぬ応対である。
とにかくいっこうにパンとサラダ以外出る様子はなく,「ふうむ,リストラでいよいよ食事も切り詰めたか?(んな,わけないだろ,って)」と思っていたら,なんとほとんどの人がパンなど食べてしまったころになって持って来た。
なぜか選択肢はなく,「今日はチキンだけ」だという。どうみても,忘れていて慌てて温めたというのが真相のように思う。なんというか,往年の堀ちえみ状態のクルーといったらいいか。
ま,いくら格安航空券とはいえ「食い物のウラミ」でブツブツ言ってしまうのだが,こういう機内サービスが落ちているうちはまだいい。本当に落ちるのだけは願い下げにしてもらいたいな,などと思っているうち,何事もなく中正国際空港に到着した。
去年はここで雲助タクシーの刑にあってしまったのだが,ことしは順調に?バスで台北市内へ,そして予約もなしだったがホテルもすぐに取れた。
暴走白タクにも捕まらなかったし,すべて順調,といいたいところだが,実は飛行機は問題の始まりだったのだからたまらない。
昨年に引き続いて台北のAPに電話しても接続できないのだ。先方から電話を切られてしまう。どうしたことだろう。
こまった困った,困ったの3乗で夜はふけたのである。
6月1日夜記 竹中 俊
Takechang の冗談半分 #552 | 94/ 6/ 4 23:54 |