Takechang の冗談半分 #003  92/ 2/28 23:42

ことしもF1

の季節がやってきた。

トップ2チームはドライバの入れ替わりはないものの,今年はまた,めちゃくちゃにいろいろが入れ替わった。

参加チーム,ドライバは(まあ,あちこちにでてるけど,一応上げると),

チーム ドライバ 1 ドライバ 2
マクラーレン アイルトン・セナ ゲルハルト・ベルガー
ウイリアムズ ナイジェル・マンセル リカルド・パトレーゼ
フェラーリ ジャン・アレジ イワン・カペリ
ベネトン マーチン・ブランドル ミハエル・シューマッハ
ジョーダン ステファノ・モデナ マウリシオ・グージェルミン
ティレル オリビエ・グルイヤール アンドレア・デ・チェザリス
ミナルディ ジャンニ・モルビデリ クリスチャン・フィッティバルディ
ダラーラ J.J.レート ピエルールイジ・マルティニ
ロータス ジョニー・ハーバート ミカ・ハッキネン
ブラバム エリック・バン・デ・ポール ジョバンナ・アマティ
マーチ
(元レイトンハウス)
カール・ベンドリンガ ポール・ベルモンド
リジェ ティエリ・フーツエン エリック・コマス
フォンドメタル アンドレア・チエザ ガブリエル・タルキーニ
フットワーク ミケーレ・アルボレート 鈴木・亜久里
ヴェンチュリ
(元ラルース)
ベルトラン・ガショー 片山・右京
アンドレアモーダ
(元コローニ)
アレックス・カフィ エンリコ・ベルタッジア

ということで,大勢変わっているけど,昨年までの大物,アラン・プロスト,ネルソン・ピケの名前が無い。この何度も世界チャンピオンになっているドライバたちも,そろそろ,年貢の納め時なのか?(ただ,プロストは途中から出るようだ)

それから,多くの新人のなかで,ポール・ベルモンドはあの俳優,ジャン・ポール・ベルモンドの息子(ちょっと面影はあるがそれほど似てない)。

Giovanna Amati

ブラバムのジョバンナ・アマティは80年代には一人もいなかった(75年くらいが最後,史上3人目らしい)女性F1ドライバだ。昨年の報道では日本の中谷明彦のシートだったが,中谷にはスーパーライセンス(F1に乗る資格)が発給されず,変更になった。中谷はたしかに91年は優勝はないかもしれないが,89年にはF3000の日本チャンピオンだった人物である。各国のF3000優勝者かそれに準ずる成績というスーパライセンスの基準でいけば,彼は「準ずる」方には十分入ると思われるが,「レース後進国」の日本の「準ずる」では国際的にはだめらしい。

一方のアマティはF3000にはイタリアで乗っていたらしいが,成績らしい成績は上げていないそうだ。だが彼女の申請には,簡単にライセンスが下りた。これは有色人種に対する差別なのかどうか。

というわけで,少なくもこれは女性が強くなったとかいうことでなく,ウケ狙いの人事という感じがする。

日本からも,スケートの橋本聖子のそっくりさん?片山右京が参加する。この人は,昨年まで亜久里のいたラルース(資本が変わったので,名前はヴェンチュリ……この会社はフランスの改造車メーカ……になった)から出場なので,予備予選があるはずだ。
(そのほか,アンドレア・モーダ,それとフォンドメタル,フットワークのうちの1台づつ。だから,フットワークのNo.2の鈴木亜久里も予備予選組か? 今日時点では既に予備予選は終わっているが,どうなったのだろう? 今日は1日LAN EXPOにいたので,わけが分からない。)

ハンディはあるが,なんとかしてご両人とも,日本人というと「カネヅル(いいドライバとは言えない,とか,黄色人種だが,スポンサをつれてくるから,はしらせてやる,みたいな)」というのから抜け出してもらいたいものだと思う。

というところだが,ともかく,やっぱりことしも見て面白いのはあのハチャメチャオヤジ,ナイジェル・マンセルだろう。

「大ばか野郎」という人もいるぐらい,この人には戦略などということはまるでヒトカケラもない,という感じの走りをする。

ふつうならば,レースの配分とか,シリーズチャンピオンのためには無理をせず2〜3位に入るというようなことをやるものだが,この人の場合,単に「何人たりとも,オレの前を走ることはゆるさねー」ってだけである。

性格は完全に真性ボーソーゾクのおやじがそのまんまでF1ドライバーになったってやろうである。完全に神経が切れている。

しかも,こういう奴ではフツー,FJ,F3,F3000とかいう具合に階段を上がる内に限界がきてトップドライバとして通用しないのだが,どうしてこのおっさん,F1で10何番からスタートしてゴボウヌキのあげく,優勝したりという神技を演じたりする。

かと思えば,ポールポジションからぶっちぎりではしって,ゴールまであと200mでリタイヤ(しかも,あるときなど,優勝しそうだというので,喜んでファンに手を振ろうとしてエンジンSWを切ってしまうというような)とかおよそレーサーとして考えられないようなオマヌケも演じる。それも1回や2回ではない。

タイヤ交換してピットから出ようとしてタイヤがはずれてしまうとか,同じくピットロードから出る前にエンジンぶっこわして終わるとか,とにかく破天荒。

これって,やろうったって出来ない。ほかのF1ドライバではマネの出来ないトンデモナイおやじである(まあ,ふつうは,全うに走って勝とうってのも出来なわけで,だれも,こんなことやろうとせんわけだが)。

毎年「オラーもう辞める」とかダダをこねるが,ことしはどうもすんなり去年のウイリアムズに残留した。

今回はなにをヤラカスか(3月1日,南アフリカ,キャラミ・サーキット)。

セナが勝っても,あたりまえでおもしろくねーぞっと。

TAKECHANG

Takechang の冗談半分 #003  92/ 2/28 23:42