Takechang の冗談半分 #063 | 92/ 5/27 21:11 |
この人はアメリカでの仕事のサポートをお願いしていたアメリカ在住の女性です。
ま,仕事上の関係なので,あまりこんなところで書いてもまずいのかもしれませんが,この人のプライベートな時の発言がかなり面白かったので,ぜひ記録にとどめておきたいと思います。
年の頃はそう,たぶん高田さんと同年配で,大学生の娘さんがいます。日本で結婚していたけど,離婚してアメリカにやってきて15年ということです。木曜日,仕事の後やれやれの打ち上げということで,彼女と食事にいきました。
Union Oyster Houseいままではオタクの会社もあなたみたいなワカゾーだけでこなかったのにどうしたの,というので,やー,今回は不景気なもんでへこへこ……などというやりとりのあと(行ったお店はボストンでは有名だというUnion Oyster House,名前の通りシーフードの店です。有名すぎて日本人の観光客はよりつかないのか,逆か分からないけど日本人は皆無でした。ホテルの観光案内(英語版)にはまっさきぐらいに出ていますが,あるいは例の「地球の歩き方」にでていないのでしょうか?)。
しばらく,仕事関係の話のあとIさんがこんな話を始めました。
「オタクの会社もよそのお客さんもそうだけど,日本人の男ってかわいそうよね。」
「アメリカ人はウチのカーペンターのような職業だって,リタイヤすれば,悠々自適でしょ。日本人の男はリタイヤしたら,いくらいいポジションにいた人でも目標を無くしちゃって,粗大ごみになっちゃう。ね,会社のことしか考えてないからそうなっちゃうわけよ。」
「あなた,40代になるまでにね,自分の人生設計をしとかなきゃだめよ。」
「オンナはさあ,逆に家にいたってカルチャーなんとかっつっていろんなことやる機会があるでしょ。日本の会社人間の男は,そうじゃないからね。」
なんて話をナマのチェリーストーン・クラム(かなり大型のアサリ貝かなんかの仲間の感じ)を食べながら,ソースをかけたカニを食べながら(このカニはなんというかメモを取るのをわすれてしまった。手のひらより小さいぐらいのやつで,甲らが柔らかくて全部食べられる)聞いたのでした。
ん? これってどっかで聞いたような??? 高田さんの論と同じ感じですね。アメリカ人のリタイヤしたひとと,日本人のこの前まで,ブチョーとか重役で精力的だった人が,リタイヤしたとたんに衰えて,65とかで亡くなってしまうのを両方目にすると,こういう結論に到達するのでしょうか。
彼女自身,リタイヤに備えて22フィートのヨットを買ったということです。5月から10月のヨットシーズンにはこれを湖に浮かべ,仲間とバーベキューをやるのだとか。
店を出て,ホテルに帰る道すがら,もう究極のテンポラリ生活,いきあたりばったりの生活を続けているTakechangとしては「むむむ,いかんな」と少し反省したのでした。
ま,反省ぐらいサルでもできるので,実際にやるかどうかが問題なのですがね。
で,戻ってきたら,報告書に追われているとまたこんなことは忘れ去って,「その日が過ごせりゃ大満足」主義に戻りつつあるのでした。やっぱり僕はサルなみなのでしょうか。
TAKECHANG
Takechang の冗談半分 #063 | 92/ 5/27 21:11 |