| Takechang の冗談半分 #154 | 92/ 9/13 20: 2 |
ホンダがF1からの撤退を最終的に決めたということだ。
このところのF1ブームというのはたぶんにホンダという名前，というか亡き本田宗一郎さんに代表されるホンダのイメージというのが引っ張っていた部分があると思う。
気分的なもの以外にも，日本人初のF1ドライバー中島さんというのはホンダなくして誕生しなかったし，それがなければいまのブームの大きい部分がなかったかもしれない。
いろいろな点で貢献もあったホンダの参戦と撤退だが，「経済効果」とか以外で，こういう話も紹介しておきたいと思う。
「あのメーカーはやってきてはレースを荒らしまくり，優勝したら勝ち逃げで去っていく。」
レースというのは，続いて行くことによる価値というものも多い。小さい，それこそガレージ産業といったようなイルモアとかが，下位チームのエンジン供給を支えている。
そこに大資本に物を言わせて物量を投入して，10年かそこらで優勝をみやげに撤退する。F1ではこれが2度目である。
理由は都度あって，排ガス規制とか景気後退とか。それぞれごもっともなんだけど，どうもいつも日本人がとやかく言われるのの典型に見える。
ヨーロッパ人が連綿とやってきた自動車レースの歴史に突然介入し，突然去っていく。立場が逆だとして気分がいいだろうか？
仕方がないといえば，確かにそれまでというような経済状況ではあり，国内の経済状況からはやむをえないというのも納得しやすい。
だけど，対外的にはまさに「これだから，日本は……」「日本人は……」と言われてしまう状況の典型であると思う。
勝てばいいんだ，で彼らの大切な文化を踏み荒らしたままでいいのだろうか。規模を縮小して勝てないんではメンツがたたぬとかいう考え方もあるのだろうけど，それではずっとやり続けている小メーカーなどはやりきれまい。
F1イタリアグランプリ。日本時間今日22時から。TV中継は23時から。ポールポジションはもう指定席となった感のあるマンセル，2番手はセナ。
TAKECHANG
| Takechang の冗談半分 #154 | 92/ 9/13 20: 2 |