Takechang の冗談半分 #324  93/ 2/25 18:26

ちょっくら>
基隆観光(2)

帰りの車内では,黙っていたオーストリア人たちが雄弁になった。

妻の方は,こういう時はスネがいたくて,という。ラリーかーちゃんが「痛むの? 医者に見せた?」というが,「こっちの医者はいまいち信用できないから。それにいつも痛むわけじゃないしね。こんど化学者をやってる娘が来るときにオーストリアから(薬を)持ってきてくれるように頼んであるから」という。

「それって,Cold Constitutionね」(綴りが違うかも)とラリーかーちゃん。

それから,今までの木材(wood)貿易商としての半生のこと,今の生活のこと,などの話になる。

「貿易商で,この人はあっちこっちいったけど,私は40年も前にケンブリッジに行ってから出かけたことがなかった」と妻。

でも,今は香港に住んでいい生活をしているのだという。

できればもう半年住みたい,ということだった。

「えー,じゃあ1年も香港に!」感心したようにラリーがいう。「オレらじゃあ,せいぜい3週間だな,それ以上やったら干あがっちまうよ」とうらやましそうだ。

あのお,僕の場合1週間でもなかなかきびしかったんですけど……。トルコ人の女性もあまり話さないけど,やっぱり月単位であちこち旅行して回っているらしい。

うー,みんなゆとりの人生なのね。

感心しているうちに台北市内に戻ってきた。

こういうツアーではありがちな,ビルの3Fの契約みやげ物店に。「ツアーのお客さんは2割引だよ」と言っているけれど,10階だてぐらいのビルの表には看板など出ていないから,たぶんこういうツアー客専門の店なのだろう。

そういえば,表にはVWマイクロバスやニッサンキャラバンなどがたくさん止まっている。駐車場などないからみんな路上駐車である。
(余談だが,台湾は消防が警察の一部分である。だから,ハシゴ車なんかにも警察局と書かれている。車の色は日本と同じくパトカーは白黒,消防は赤。ただ,路上駐車の車を持っていくレッカー車や,路駐のスクーターを持っていくトラックは消防と同じ赤。毎日夕方には,山のようにスクータを積んだ警察のトラックを見るが,路駐はいっこうに減らない感じだ。)

ここではヒスイの加工品やらメノウ,オパール(石はオーストラリア産),ヘマタイト(ヒスイの原石)の加工品などを売っている。

$300〜。指輪とかだと$数万のやつも。みんな結構シブくてあまり売れないようだ。

$50のバッジだとか,$90のキーホルダーというようなの(七宝製)が人気で,僕もいくつか買った。まったくおみやげなしという訳にもいきそうにないので。

ここを出るとツアーはおしまい。

世界の中の日本の状況とか,ちょっと考えさせられてしまったツアーだった。

それにしても,オーストリア人! あんな優雅な老後がおくれればいいなあ。

竹中 俊

Takechang の冗談半分 #324  93/ 2/25 18:26