Takechang の冗談半分 #390 | 93/ 6/ 6 22:22 |
先日,友人から「コドモの入学祝い」といってKIDPIXをもらった。
KIDPIXというのは,ご存知Mac用のお絵描きソフトである(今はWin用にも同機能のソフトがあるようだ)。
Kid Pix: The Early Years現在はブローダーバンド社から発売されている商業ソフトであるが,もともとはクレイグヒックマンというプログラマが彼の当時3歳の息子,ベンのためにつくったソフトである。
通常のペイントソフト(当時はMacPaint?)ではベンには荷が重すぎるので,子供のための(簡単な)ペイントソフトをつくった,ということになっている。
MacPaint (by Bill Atkinson)実際には,機能上は最初のMacPaintと比べて遜色ないように思う。
それどころか今様のMacソフトなので,カラーにちゃんと対応している。
特徴的なのは,コドモ用ということで,塗り絵用のデータがあったり,スタンプマークが数十種類あったり,描き方のイメージを音声ガイドしてくれたりということである。
この機能があることにより,自分ではドローができない子供でもそれなりに使って楽しむことができる。
それから,消しゴムが変わっている。
大音響とともに一瞬に爆発して全体が消えるのがあるし,5,4,3,2…… とカウントダウンして爆発するのがある。
モザイク状に消していくのがある。フスマを引くように左右に消えて行くのがある。
うちのコドモは描くことよりも,この爆発がいたく気に入ってしまった。絵は塗り絵の絵を出しておき,自分で「5,4,3……」とカウントダウンして爆発するのが気に入って何回もやっている。
爆発して消えてしまっても,ちゃんとアンドゥ機能があって,「やり直し男」のアイコンをクリックすると絵は元通りになるのである。
もらった日に娘は遊びたがったが,CXのHDDはもはやパンク寸前だし,かといって128Kの箱いりSEはHDDは35MBぐらいあまっているものの,メモリが1MBしかない。
キッドピックス自体が空きメモリ1.4MB必要とするから,当然これでは動くわけがない。
「メモリが買えるまで待っておいで……」とテキトーにあしらっていたのだが,学校から帰ると,「きっどぴっくすまーだああ?」と毎日ねだるので,とうとう根負け?でメモリを買うことにした。
例によって1MB4000円である。
これ2枚で2MB,それに256Kを2枚残せば合計2.5MBである。これだけあれば,システムで1MB喰ったとしてものこり1.5MBあるから,十分動くはずだ。
Macintosh SEと,計算したのだったが,実は手持ちのSEはそれを許さなかった。Macintosh Family Hardware Reference にでているSEは,増設時,抵抗をカットするタイプだが,手元のはジャンパを差し替えるやつである(SEって何種類かあったのだろうか?)。
抵抗を切ってしまったりして試行錯誤のあげく,ジャンパを差し替えることと,3,4番のSIMMをつければ2MBで動作することを見つけた。
でもどうやっても2MBで,2.5MBにはならない。
これではSystem6.0.7で1.4MBのフリーメモリを確保する事は困難である。
案の定最初は立ち上がらなかった。モノクロ用のオプションを実行すると実行サイズが小さくなって,立ち上がるようになった。
のだが,これが頻繁に爆弾がでる。不当命令とか,メモリアドレスエラーとかいったたぐいである。
エラーメッセージの意味がわからないが,やっぱりメモリ関係のトラブルなのではないかと思う。
最初は起動直後からでていたが,こういうものに「慣れ」とかいうものがあるとはとても考えられないのだが???,現実問題としてだんだん「しばらくは動く」ようになってきた。
どのタイミングで,ということはまったく一定していないが,なんかの拍子にメッセージのウインドウがひくひくなってご臨終である。
電源を落として再たち上げするとまた何事もなかったかのように動く。
これでは,実用には耐えない。遊びの場合はこれもまたおもしろいようだ。電源を切って再たち上げする方法を教えたら,「あ,またまっくが死んだ!」とかいって,死ぬまでに何ができるかつーような遊びをやっているのである。
ということでSEはお絵描きおもちゃになってしまった。ばうっ。
竹中 俊
Takechang の冗談半分 #390 | 93/ 6/ 6 22:22 |