Takechang の冗談半分 #502 | 94/ 2/19 0:16 |
17日から幕張メッセでMACWORLD Expoが開催されている。
今年も例によってGVM公式取材?になっていないので,単独で僕のコラムで扱う予定である。初日に行きたかったが,このところ身辺が忙しくて出かけられず,最終日のあす,ようやく行けることになった。
すでに今日で2日めなので,マスコミ経由でいろいろな情報が出始めている。日経によれば,主催者予定の入場者数は10万人とのこと。たった3日間の展示会でこれはすごい数である。
国内の他のビジネスショーやデータショーが規模を縮小し,「もはや役目を終わった」とまで言われているのに比べ,その躍進ぶりはすごいものがある。
Macの世界で言っても,これはほぼ世界最大規模らしい。とにかく,日本におけるMacの躍進はすごいものがある。確認したわけではないが,おそらく世界市場でも,Macの伸び率をとると日本が現在ダントツなのではないだろうか。
「Macが無くなる」と言われて巻き返しに懸命のアップルにとって日本市場はまさにドル箱である。
というわけで,昨年に続いてSFOでなく,日本で新製品が出るパターンが踏襲されているようである。
Apple QuickTake100アップル社自体のメダマはなんと言ってもQT100である。いよいよアップル自体が静止画像の分野に乗り出してきた訳である。これまた,17日の日経によるとQuickTake100のスペックは, 640*480または320*240の解像度で1600万色(24ビット)カラー,32枚である。外形寸法は145*125*50mm,重さは500g,価格は118000円,日本発売時期は4月上旬とのことである。なお,18日づけ朝日のNY16日発時事通信伝によると,重さは450gとなっているが,これは電池などを除いた重さなのかもしれない。
また,GVM7でも,QT100のスペックに触れられているが,それでは,さらに詳しいスペックが語られていて,引用すると,
- シャッターは,自動で,30分の1と175分の1。固定焦点。
- 絞りは,f2.8からf16まで,焦点距離は,4フィートから無限大まで。
- 内蔵の自動フラッシュ。
- マック版(3月発売)とWindows版(6月発売予定)がある。
- 画像のとりこみはプリンターポートから。
- ファイルのフォーマットは,PICT,TIFFとQuickTake。
- 画像圧縮は,QuickTimeシステム。
- ColorSyncシステム。
- 通常の三脚が付けられる。
- 単3のバッテリー3本使用。あるいは,蓄電リチウムバッテリ。
- 定価は,749ドル。8万円を切る値段である。
ということである。
これで,大体の素性が割れているが,640*480の時はTIFFなどのベタファイルであれば,921KBを1枚で食う筈であるが,1MBで8枚ということは,1枚128KBなので,クイックタイムで約7倍程度の圧縮がかかっていることになる。これはそんなに低い圧縮率ではないが,どの程度の画像劣化が見られるのであろうか。
なお,固定焦点という点を除けば,DeltisやDIJEに比べてそれほど劣ったスペックではないように思う。本当はこの他に撮像素子(CCD)そのものの感度(銀塩写真ではフィルムの感度に相当)が分からなければ系全体の明るさは分からないのだが,CCDを作れるメーカーは限られているため,あまりヘンなものは無いはずだからである。いよいよ,デジタル静止画でも価格競争が始まったといってよいと思うが,今回も出品しているフジやオリンパスはどう受けてたつのであろうか。
なお,今回のMACW ExpoでQT100が出ているのかどうかはいまのことろ不明だが,もしさわって見られれば,詳細をお伝えする。
そのほか,今回国内のPC関係のショーでは初の18才未満入場お断りコーナーというのが出来たそうである。
クリスタル映像とか九鬼とかのAV関連が大挙して押し寄せたからであるが,これはつまり,AVとAV(Adult Video/Audio Visual)の意味が同じになった元年ということである。これも今回特筆すべきことであると思っている。
というわけで,明日からMACW Expoレポートをお伝えします。
竹中 俊
Takechang の冗談半分 #502 | 94/ 2/19 0:16 |