Takechang の冗談半分 #589 | 94/ 9/ 1 22:48 |
「WINの1780円ポッキリコース」でならば,僕もインターネットユーザーになれると考えたまでは良かった。
が,なかなかWINから連絡はない。さてどうしたものか,とメールを送ったりしたが,それでもなかなか連絡はない。
ついに「あのお,僕の受付どうなっているんでしょう?」と電話してみた。
すると,「お客様のお申込はいつですか?」などの質問のあと,なんとこんなお答えがあった。
「いま,受付は非常に混んでいまして,通常2カ月程度お待ちいただいています。ですので,いましばらくお待ちいただきたいのですが……」というお答えである。
「うーっむ。」思わずうなってしまった。2カ月ってあれですね,最近ならウレセンの車の納期だってそんなものでしょう。昔は超売れ筋パジェロとかだと半年待ちとかいう話もあったが,バブル崩壊以降はそんな超売れ筋車なんてないのである。
通常のインターネットのIPアドレス発行日数が2週間とかいう話を聞いたから,それと比べてもとんでもない時間のかかりようだ。
どういう処理をどれだけの人数でやっているのかしれないが,それにしてもすごい数の申込が殺到しているのはまちがいない。
確かにWINの代金というのは,通常のインターネットの料金から考えると,ケタ違いに安い。月1回,それも屋台で飲まなければもう入れるのである。ということは,これならほとんど誰でも,の領域である。
なので,僕のように「1780円ポッキリならオレだって……」とモウシコミのビラを握りしめたヒトが山のようにいた,ということである。
本来のボランティア方式の研究所とか大学のようにインターネットに接続するには設備代として数百から数千万円かかるわけだし,ほかのプロバイダ経由でも数万円ということで,技術のなんのでなく,そういう意味でもこれまでインターネットは「雲の上のネットワーク」だったといっていい。
「インターネットが安い」と言っていられるのは,このあたりの雲に達する部分がインフラとして自己負担でない人(つまり大学とか研究所とかにいる人)だけ,だったのだから,WIN価格で雲の下の僕が受けた衝撃は大きかったし,実際世の中にもそういう人がうんといた,ということだろう。
だから,確かにWINは画期的だった,のではあるが,人気がですぎてまたまた実際にアクセスできる日が遠のいてしまったようである。
竹中 俊
Takechang の冗談半分 #589 | 94/ 9/ 1 22:48 |