Takechang の冗談半分 #057 | 92/ 5/22 6: 2 |
この前のCOMDEXの時もそうでしたけれど,僕は英語に自信がありません。なにせ,高校の時は10段階で4というような落第ぎりぎりの成績だったこともあります。
その後は一般教養でやったぐらいでほとんどまともに習ったことがない。知識としての英語力というのは,せいぜい文献を読む程度のものでしょう。
で,この前のCOMDEXでは,やはり「高田さんにオマカセ」しておけば間違いない,みたいなことで,なんとしても自分で話さなくてはならないシーンはそれほどありませんでした(これが実は大いに安心だった)。
今回,日本人は大勢参加しているけれど,回りにいる人というとアメリカ人か,まったく英語を解さない日本人だけ。これはいやもおうもなく必ずいつも英語を使う必要ができました。
道を聞くとき,FAXを貰って来るとき,食事を注文するとき,それどころか,製品のいろんな仕様を説明しなくてはならなかったりします(ま,そういう仕事だったと思ってください)。
専門的な知識を持っている相手だと,テクニカルタームズを並べていればほぼすぐ分かるからいいのですが,たまに,Presidentクラスで,まったく何の知識もない人がくると,さあ大変です。それこそ,汗を1リットルもかいて身振りや絵を総動員して基本から説明しなくてはなりません。
それこそ,口からでまかせです。でまかせというのはでたらめいうというわけでなくて,「頭がパーン」してる状態でも出てくることばしか使えないということです。ただ,発見したのは,「こっちのいうことはほとんど100%に近く相手にはわかる」ということ。会話が成立しない原因はほぼ100%こっちが相手のいう意味を掴めないことにあるようです。若干文法的な誤りなどがあっても,問題ない。日本人がいると,こういうブロークンなやつは気後れがして?しゃべりにくいですが,とにかくレスポンスタイムが重要ですから,あまりかまっていられない。
聞けない場合,意味を知らない単語というのはもちろんいっぱいありますが(その点ではめったに人には負けない!)1つの文にはせいぜい1つか2つ,1つや2つは文脈から知れるので,単語の意味が分からないので分からないということはかなり少ないようです。
なぜ分からないかというと,相手がどういう音を出しているのか?というのが分からないケースが圧倒的です。アクセントやリズムが英語でない人たち,たとえば前に書いたような中国とか,ラテン系,インド系,韓国(そして日本人。これもすごく特徴的ですが,何分自分も日本人なのでこれは分かる)の人はかなり苦労します。
中国系のDr. に技術論争を始められた時は汗は3リットルぐらい出ました。
(また,アメリカ人はべつに気にならないようで?この中国の英語を問題なく解しますから,彼はごく速いペースで畳み掛けるように質問して来る。)
あと,ネイティブにも分かりにくいのがいて,その場合は,速いのとなんというかリエゾンに近く,単語がダラダラとつながって行くので取りにくかったりします。前にも書いたように一番話さなくてはならない,自社のコンパニオンがこのタイプなので,最初は結構まいりました。
ただ,さすがにもともと英語なだけに?こっちの方がスジがいいというか,しばらく慣れるとなんとかなります。
いちばんイージーなのはヨーロッパ系。よくドイツ人の英語とかいわれますが,僕の場合は同じぐらい壊れているせいか?ドイツやフランス人の英語は一番分かりやすい部類でした。
ということで,ヒアリングに付いてはここ数日でかなり向上したと思います。あとは自分でしゃべる方ですが,これは単語数とか構文を知らない(ただ,これはきちんとできているのでない限り,出来るだけ短い文にしてYES / NOをきちんとカタをつけた方がまちがいない感じです)から,やっぱり勉強つーことをしないとだめなようです。
ですが,短期間の向上のためには日本にいてうだうだしてるよりも,高田さんの説通り「英語しか役に立たない」環境にほうりこまれるのがいいのがたしかなようです。
ボストンよもやま話シリーズ TAKECHANG
Takechang の冗談半分 #057 | 92/ 5/22 6: 2 |