Takechang の冗談半分 #125  92/ 8/ 5 22:36

マリリンモンロー ノータリン?

Marilyn Monroe

これは,マリリンモンロー ノーリターンってのとかけてみたのだが,どうもやっぱり人の事をこんなふうに書くのは良くない。おさる式のハンセイ。

8月5日はマリリンモンローが自宅で死んでいるのを発見された日である。実際に亡くなったのはもう30年も前の事になる。

生きていれば,もう66歳,きんさんぎんさんにはまだ2/3だけど,りっぱなおばーちゃんである。

この,大昔に,ちょっと足りなそうな?(だから本人もちょっとアタマが弱いとか言われたものだ。実際はどうみてもこれは演技なのだが)女を演じた女優が現代でもウケているらしい。展覧会をやれば,満員。写真集やらCD,ビデオと三十周忌(これって満でいうんだっけ?)で出すもの全てがすごい売行きなのだそうだ。

もっとも,マリリンモンローの人気というのはずっと衰えなかったと思う。何年かに1度は必ず映画はリバイバルされてきた。

そして,あの時代のアメリカの風俗というのはいま見てもすごいものがある。車や,着るものの形が古いってとこはあるものの,ほぼ今の有森裕子さんが「なぜ日本人は強いのか?」と問われて,「何でも手にはいるから」と答えたという現代の日本で手にはいるものは,ほとんど手にはいる状況にあったようだ。

そういうことも後押しし,マリリンモンローの映画というのはいま見ても見応えがある。モンロー自体,独特の雰囲気というものがあって,やっぱりほかの人では真似の出来ない部分がある。
(でも絶世の美人か,というとそうでもない。良くみると,タラコクチビルだし,現代の水準なら相当にデブの部類に入る。)

世の人はこれで,「彼女の生き方が……」とかいうマジな話になるわけだが,冗談半分のこのコーナーなので,僕はこれをPCと比べてみて,おもしろいなあと思った点について書いてみる。

Mille Miglia

比較的新しい機械ものでも,例えば車なんかはクラシックカーというのが立派に存在し,その性能にしたってたとえば,イタリアで行われるミッレミリアなんてレースでは50年以上前のフェラーリが200km/h以上でかっとんでいたりする。これらはいま見ても格好のうえでもいいし,性能もたいして劣らない。

PCはどうか? っていうと,これはクラシックPCなんてものは今と比較にも何にもならないぐらいおそまつなものである。

マリリンの活躍した1950年代から1960年ころにはようやくノイマン方式というコンピュータが成立しはじめたころだ。重さ30何トンという巨大なカタマリが,ようやく電卓に毛のはえたような能力を獲得した時代だった。

個人の手に届くようになったのは,マイクロプロセッサが出来てから。MZ80とかPC-8001の時代なんてまだ10年ちょっとしかたっていないけれど,あの時代にこんなものでワープロが出来るなんて思えもしなかった。

とにかくほかと飛び離れて一方に向かった進化をし続けてきた分野であることは確かのようだ。いま,最高とか言っていたやつが半年後には旧型化していくという世界は,まったく人間のスケールではない。

人間なんて,マリリンといわず,太古の時代からそれほど変わってないみたいである。

これからも,きっと手のりWinマシンとか,膝上スーパーコンとか,ひょっとして「流星号応答せよ!」とか(これは若い人は分からないかも知れないけれど,昔スーパージェッターつーアニメがあって,主人公ジェッターは腕時計型の端末をはめていて,音声応答で空も陸もいける乗り物,流星号を呼び出していた)いう時代に向かうのだろう。

そのとき,やっぱり1990年のHAが良かったなんてことがあるのかどうか……。どうも,PC界のモンローなんてものはなさそうな感じがする。このあたりが,人工知能とか言われても,PCはやっぱりPCでしかないところなのだろうか。

TAKECHANG

Takechang の冗談半分 #125  92/ 8/ 5 22:36