Takechang の冗談半分 #145 | 92/ 8/26 7:37 |
僕は,野球はゲームとして好みではない。チームゲームのように見えながら,実はピッチャー一人でやるゲームという感じがして,嫌いである。
実際,プロでは打者に転向している人でも「子どもの頃からエースで4番」という人は多い。
一人でやるなら,マラソンとか,柔道とか空手,ボクシング,スケートといった,ほんとに一人でやるスポーツをやればいい。
ほかの8人が絶対必要なくせ,結局ピッチャー一人が投げて,試合しているような野球の形式というのは非常にイレギュラーである。
回りの人は努力すればえらいんだ……とか思ったり思わされたりしている状況ってのが,どこか,日本人の実生活に見えてやな感じである。
(ただ,このことが,日本人が野球好きの理由になるような気はする。)
普通,大勢でやるサッカーとかラグビー,バスケット,バレーボールなんかでも,スター選手というのは出ても,動きそのものとしてはそれ以外の人もだいたい同じ比重のように思う。
この話は,高校野球で明徳高校というところが相手のバッターの一人を5回(あ,5打席つーのかな)連続で「敬遠」した,といって大騒ぎがあったから。
結局,この明徳というチームは途中で消えて,25日の決勝では西日本短大付属というところが勝った。
僕は,敬遠というのはルール上にあるやり方で何も悪いとか不正ではないので,なぜ,これが騒がれたのか理解に苦しむ。
スポーツマンシップとかいうけど,それはどっちかというと,わざわざ有利なはずのルール上で認められてることをやらなかったという事に対しての賞賛?というヘンな状況のようだ。
(例えば昔,オリンピックの柔道で,足を痛めた日本選手に対して足を責める技をつかわなかった,当時ソビエト選手に対して言われた。)
その方がいい,とかいうことがあるなら,それこそ何のためのルールなのだ,と言いたい。おかしいと思う。ルールの内側の事は平等でなければならず,それを認める事の方がむしろスポーツマンシップなのではないだろうか。
この部分に関してプロも高校も同じルールなのに,プロでいつもやっていることに文句をいう神経というのが分からない。
こんな事に文句をいうなら,それこそ,ピッチャーの連投を許していいのか,ぐらい言ってもいいのでは? 今回優勝の西日本のピッチャーは5連投かなんかだが,プロでこんなことは考えられないだろう。3日なり4日なりは休養の日があるはず。
たぶん,甲子園に出てくるってことは,プロになりたい希望はあったであろう,この人の肩がこれでダメになったらどうするというのだろう?
おかしな事は,古くは,長野では現在生きている人では唯一甲子園の優勝投手になった光沢氏が甲子園での連投以後,2度とまともな成績が残せなかったなど,連投によってつぶれた投手は数知れないのに,いまだにだれもこのことにからまないこと。その人の夢をつぶすようなこういう行為を放っておいて,敬遠の是非なんてのは意味が無い(敬遠された方はそのことによって余計株があがるのだから,関係無い)のではないだろうか,と思う。
最近の話題について考えてみた。
TAKECHANG
Takechang の冗談半分 #145 | 92/ 8/26 7:37 |