Takechang の冗談半分 #240  92/11/24 7:49

CMDX>
ん?

良く考えてみると,家を離れていたのは日曜日から土曜日まで。まる1週間というわけで,たしかにいつもの週よりはちょっと長いけど,それほどってわけじゃない。

でも,なんか家に帰ってきたら今回はやる事がいろいろある。保育園の祭(となりの,老人デイサービスセンタとセット),となりの農協の収穫祭。ということで,うろうろ出あるいている内に時差ボケとか言っているのを忘れていた。

今日は朝はカリン取り。踏み台に乗ってカリンの実を取った。ことしは不作で50個ぐらいしか実がついていない。しかもカメムシにやられて表面はぼこぼこだった。

午後からは,パンシリーズで浪合村にあるというパンやさんを探しに出かけた。単なるパン屋ならばそれはもちろんどこだってあるのだが,このパン屋さんは天然酵母を使っているということなのだ。

国道153号線をひたすら南下して,愛知県境方面に向かう。長野県下伊那郡の浪合村に入って,しばらくすると,左側(愛知方面からくれば右)に「トンキラ農園」の看板が見える。ここから,狭い山道を500mほど入ったところがめざすパンやさんのあるトンキラ農園だ。

トンキラ農園

昔ふうの(実際には新しく作られた建物のようだ)屋根に石をのせた農家づくりの建物が4つ見えてきた。入り口の所には水力の粉ひき小屋もある。水車ではなく,ししおどし式になっている。

実は月曜日は定休日なのだが,今日は祭日とあって特別営業していた。店主の松本さんは東京杉並でパン修行をしていたが,水のいいところでないといいパンは出来ない,ということで,ここ浪合に移り住んだということだ。

そのパンも天然酵母を使用しているので,手間暇かけてもたくさんはできない。僕たちが行った午後3時にはすでに売り切れていて,「すみませんねー。たくさんは出来ないんで」と恐縮する松本さんだった。

僕が電子レンジで作るようなドライイーストを使ったのでも,パンの発酵条件は温度幅が広くなく,低温では発酵しにくい。天然酵母では一段とせまくて,4度ぐらいしか幅がない。結構むずかしい方法なのである。

ということで,失敗するときもあって,まだ採算は取れていないという。じゃ,どうやって松本さんは暮らしているか,というと,半農半パン屋さんなのだ。

農作業のある日には,「田圃に行っているので今日はお休み」の札を出して出かけてしまうという。採算はたいへんなのだろうけど,こんな生活もいいかもしれない。

僕がつくりそこなったパン・ド・カンパーニュなんかも作っている。800円。くるみぶどういりは900円。ブドーパンは400円。バケットが300円。

外の水車などで写真をとった。この前入手のシグマズーム使用。実は,今日はなぜシグマを買うハメになったか,が判明した。

親の家から出発するとき,上の娘が,「あのねー,この前うちのカメラが壊れたのねー,XXちゃん(下の子)がねー,ディスニーランドに行くときにけとばしたんだよ」とタレこんだのだ。

コニカ現場監督

なんだ,そういうわけなのか。フロントシートの後ろにぶら下げて行ったから,後ろに座っていて退屈だから,ケとばしたというわけなのだろう。カメラの場合はこういうのに強いの,ってのはある。コニカからでている,工事現場用とかいうカメラだ。防水にもなっているし衝撃にも強くなっている。

パソコンではこういうのはなかなかない。高田さんなんかは,例のインド人のカメラ屋さんから買ってきたカメラケース(下に車がついていて,引き手がつき,引いて歩ける)に,更にLVCCのどっかからかっぱらったスポンジをさらにつめようとしていたぐらいである。

ところが,CMDXから持ち帰ったカタログを見ていたら,やっぱりあるんですねえ,ヘビーディユーティPCというものが。

San JoseのBCC社からでているAVANTIというノートパソコンである。見かけは単なるありがちなISAノートパソコン。

中身も大きさが11*8.5*2.3インチ,重さ6lbsとありがちなPC。プロセッサも今時ふつうの33MHz AMD 386SXLか,25MHz 486SLCである。メモリ4MB,HDD付き(容量不明)というのもありきたり。電池動作3時間も普通だ。

このPCのウリは「机の上から落としても壊れない。」これである。カタログの写真ではJeepのCherokeeに踏まれている写真が載っている。

ケースは金属製でプラスチックではない,となっている。

LCDディスプレイのヒンジは30000回の開閉テスト(11年分にあたる)をしているし,コンクリート上に繰り返し落とすテストも行っている。

金属製で,結構丈夫,これだけならHAもアルミ合金製だけれど,とても落として大丈夫とはいえない。実際僕のやつはぶつけたら,ICカードスロットの上の縁が折れている。BCCの仕様の場合,飛行機などで投げたりされても大丈夫というように見える(ただし,直接,飛行機のバゲッジにそのまま預けられます,とは書いてない)。実際に持ち運んで使う場合,ありがたいことこのうえなし,の仕様である。

何も争点の無い,あるのは価格競争のみといったような(ノートPC)だが,まだまだ探せば差別化できる部分はいろいろある,という例だと思う。

日本メーカも手がないわけではなくて,探せば手口はいろいろある,ということを知るべきではないだろうか。

TAKECHANG

Takechang の冗談半分 #240  92/11/24 7:49