Takechang の冗談半分 #307 | 93/ 2/20 23:24 |
歩きまくっていささか足が痛くなってしまったものだから,午後は早々にWorld Trade Centerを後にした。
そごうや東急もあるデパート街を後にずっと戻ってくると,台北高等専門学校がみえてくる。工科系単科の大学だけあり,男の学生ばっかなので,周囲は雑然としている。
スクータにまたがってアブラを売っている連中も多い。この手の所にはだいたい,カマタのごとく危ない電子部品関係の店があるものだ。
光華商場ここでは光華商場がそれに相当する。高専の隣の通りが,高専の建物が切れたところから高架になるが,その道路下を利用したショッピングモールが光華商場である。
ここのIFが,ほぼコンピュータ関係の店で占められている。地下は古本屋街。すれちがうのも困難な幅1m程度の通路の両側に,ただ古本を積み上げただけのような古本屋がいくつとなくある。
ビデオやCDを扱っているところも多い。風之谷,小魔女限時専送,紅豚,天空之城などほとんど見ればわかるというようなおなじみ日本アニメビデオが並んでいる。小丸子なんてのもある(もちろんちびまる子のこと)。
そのほか,中山美穂,少年隊,工藤静香,酒井法子といったところが人気のようだった。
さて,注目の1Fであるが,土曜日のせいもあってか,ものすごい混みようで,なかなか店に近づけない。
MaxtorとかConnerの120〜500MBクラスの3.5インチHDD単体はどこの店でも置いている。あとFDDなど。
まったくの部品屋もかなりのスペースを占めている(日本で言えばヒロセパーツといった感じ)。
ただ,ラップトップ,ノート,サブノートと言ったマシンは非常に少ない。ほぼデスクトップマシンばかりという感じである。ただ,A4面積で厚みが50mmぐらいのところに486-33Mなんてのを納めたやつはかなり見かけた。
ノートはたまにあるが,すべてモノクロ。1店に1台か2台ぐらいしかない。アジア向けには日本からのLCDが間に合わないので,超小型のデスクトップ+CRTという構成が一般的というような話を聞いた事があるが,それを裏付けるような状況である。
ネダンはどうか? なかなかネダンを書いているところがなく,交渉次第ということらしいが,たまに価格を書いていたところの例でいうと,
486DX-50MHz local bus 128KBキャッシュ,245MB HDD,8MB RAM,64000色ET4000ビデオカードといったところでNT$57000(285000円くらい)。486-33Mで64Kキャッシュ,4MRAM,170MB HDD,1600万色ET4000カードではNT$37000(185000円)。
飛行機代をかけて来るにしては,それほど日本に比べて安い感じがしない。
エレショー会場前でチラシを配っていたところでは, 486-33Mに128Kキャッシュ,5インチ,3.5インチFDDが付くものの,HDDはオプションでRAMが2MB,14インチSVGAモニタ付きというのがNT$23000(115000円)HDDを考えても15万円程度だとするとまあまあ安いといっていいだろうか。
あと,CD-ROMもかなり流行っていて,中国語化されたソフトもかなりあるし,CD-ROMドライブは前に僕が買った松下製などがかなり出回っている。
そのため,ビデオカードはHiColor花盛りと言った感じで,少なくとも32000色のカードばかり,という感じだった。
HiColorの場合,S3などのアクセラレータもあまり効かないということと(256色の設計だから),やっぱり安いからか,ほぼET4000で占められていた感じだ。
例としては,1600万色のET4000でNT$3200(16000円), 65000色のET4000でNT$2500(12500円)というところ。
これは結構安いかもしれない。日本だといまのところ「速さと解像度優先」でS3などが大流行だけど,ここではどちらかと言えば速さ,解像度より色に振ったマルチメディア仕様化が進んでいるような感じだ。
ただ,CD-ROMについていうと,まだフォトCDとかCD-ROM XA対応ということはまったく考えられていないようだ。
その理由に台湾はほぼISAマシン一色ということがある。Macは互換機を許さないので,台湾で手に入れるのでも,純正品しかないからだ。
蘋果電腦広い光華商場でも,Macを扱っているところはなく,外の通りに1軒あっただけ。
というところが光華商場編である。
全体的に言うと,たしかに日本より安いものの,1〜2年前に比べると日本の値段が劇的に低下してしまったので,わざわざ飛行機に乗ってまで買い出しに来るほどの安さではないと思う。
なんかのついでがあって台湾に来る事があるのならば,重たいけど買っても割があうといった程度のようだ。
重たいのが嫌なら,ノートサイズのデスクトップということになるだろう。今現在は必要にして十分な仕様をしているものの,拡張性はほとんど望み薄だが。
ノートとかは結構拍子抜けした。ほぼないといっていいぐらい。僕などは実はあわよくばBICOMのサブノートがほしい……と思っていたぐらいなのだが,そんなものはまったくなかった(香港製なので,香港にいけばあるのかも)。
竹中 俊
Takechang の冗談半分 #307 | 93/ 2/20 23:24 |