Takechang の冗談半分 #321 | 93/ 2/24 21:14 |
昨日はキャッシュだけしかダメと断られてしまったので,ホテルに戻ってから有り金を点検してみた。
残りはUS$が100に1万5千円ぐらい。帰りに5000円ぐらいは必要だからこれだけのこすと,大体$100と1万円。これだけあればゆうにNT$3000以上はある。
公式には日本円はホテルなどでは換えられないはずだが,いちおう聞いてみた。「いいよ,いくら」とフロントの女が,あのあやしい日本語オペレータ声で(つまりフロントが交代で電話のオペレータもやっているというわけである)いう。
レートを聞くと,空港と変わらない。
なんだ,というわけで交換してもらった。これで,約NT$4400増加。
$3200のビデオカードを買う事が出来て,いまの生活ペースだと少しあまる。
どうしようか。
この前のホテルに旅行社があり,ここのおばさんがしつこく周遊をさそっていたことを思いだした。
もらってあったカタログをみてみる。
1日以上のコースは結構高いので,半日コースだと,故宮行き($500,ちなみにバスなら$20*2),小人国(世界のミニチュア)が$800,基隆観光$650となっている。
基隆というところは日本からのフェリーがつくところである。最初フェリーでこようかなと思ってちょっと調べたのだ。
フェリーは大阪から3日かかって3万円(片道),3日分の泊まりも当然含むので安いと言えば安いが,飛行機は往復で5万円弱だからこのほうがまだ安い。
そう思って飛行機できたのだけど,いつかフェリーに乗ってみたいなと思っている。
そういうわけなので,このコースの中では基隆(Keelung)がよさそうだ。そこで,朝,前のホテルに行って申込をした。
今日はこの前のおばさんとは別の人で,名前がChangさんなので,なんとなく近親感があるが,言葉は圧倒的に通じにくい。
結構ごちゃごちゃしたが,なんとか申込を済ませた。明日の朝8:20に前のホテル前をマイクロバスで出発する。
さて,その後うろうろしたのは別稿として,午後,光華商場にまた出かけた。
今日もかなりすいている。だんだん慣れてきて,中の方もうろつくようになると,いままでノートとかはほとんどないと思っていたけれど,実はどこの店でも1つや2つはおいてあることが分かった。
デスクトップはめったなことでは上着に隠して持ち去る訳にはいかないから,表に出してあるが,ノートだと危ないので中の方に入れているということだろうか。
そのほか,HDDとかカード類も必ず鍵のかかるケースに入っていて,客が見せてくれといった物だけを出してくれるようになっている。
昨日目を付けてあった来欣電脳中心に行く。
今度は若い男が店番である。あとで聞いてみるとシャチョーと言われていたし(中国語でも社長はシャチョー?)ほかの店員に対する態度からも少なくも店長,といった人らしい(しかしたぶん30にはなっていない)。
「Trueカラーのカードを見せてください」と英語でいうと一瞬困った顔になり,「どこから来ました?」というので「日本です」と言ったら,「日本語は少し出来ます」というので,日本語にしかけたが,掛け値なしに少しで,英語のほうがよほど通じた。
「あと,マニュアルも見せて」というとマニュアルを見せてくれる。この前買った32000色のやつと同じ京劇の面のついたやつである。
パラパラとめくって,Windows用ドライバのところを見ると,65535色用のドライバまでしか書いてない。
「あの,1600万色のドライバが書いてないけど……」というと彼は頭をかきむしって考えながら,「ちょっと見せて」という。
さんざんさがしたあげく,ハードウエアスペックのところを見せて「ね,1600万色でしょ」という。まったく,ナメとんのかオノレは。
「だーからあ,ハードが対応してるのは分かったから,Windows用のドライバがほしいわけ。これドライバは別売り?」ときくとAutoCAD用のドライバを見せて「ね,1600万」という。
「だーからって,Windowsのドライバーじゃないじゃない」というとまた頭をかきむしった彼は,「ちょっと待って」と言いおいてどっかに走り去った。
「どーなっちゃってんだか」と待つことしばし。「あっちで見せるから,ついてきて」という。
で,行ってみると,別の約2畳の店舗もここの系列らしく,そこにフタなしの486-33MHzマシンが2台置いてあって,数人の若い人がタムロしている。
店長よりもっと若くて,ひょっとすると高専の学生ぐらいかもわからない。どうも,ここで組立やら,商品説明をするらしい。
その内の小柄でいかにも電脳オタクのセーネンに紹介される。
店長が中国語で指示をすると,彼は隣の男としゃべりながら,Windowsのセットアップにかかった。
メモリは8MBついているらしいが,Windowsは入れてなかったらしく,慣れた手つきですばらしく速くキーをたたくと,Win3.1のインストールを始めた。たしかにドライバの中に1600万色と書いたやつがある。
まつことしばし。リセットして WIN とたたくが,もともと付いていたカードはTrueカラーのではないので立ち上がらない。
「ちぇっつ」とか言ってカードを入れ換えたりしているところは,日本の某秋葉原とおなじである。
カードを換えると,こんどはすんなり立ち上がった。Paintかなんかで,カラーパレットを動かして見せてくれる。
「なんか,TrueカラーのBMPファイルかなんかない」というと彼は店長を呼びにいく。英語は話さないのか話したくないのか。
結局「ない」ということだったので,それでなっとくする事にした。
若干の交渉後購入,すこし話をした。「来年,日本に行こうと思っているんです。」「どこに?」何とか言ったけど良くわからない。どうも日本人と同じで聞き取りと発音がダメというパターンで,しゃべる方もぼくよりブロークン?で何回聞いてもはっきりしないことがある。
結局これからは筆談にした。
「日本人は良く来ますか。」
「ぼちぼちでんな。」
「モデムは良く売れますか(NT$1600大特価の2400bpsモデムがあったので聞いてみた)。」
「良く売れますよ。」
「台湾でBBSの人口はどのぐらいなのでしょう?」
「うーん(と隣の男と相談して)2万人以上はいると思います。」
「BBSの数はどのぐらいありますか?」
「うーん,小さいのがいっぱいあるから……わかりませんね。」
と台北市内の番号を3つ書いてくれる。彼が知っているBBSだが,ゲストIDがあるかどうか知らないという。またTTNのことも彼はしらなかった。
あと,セルラーについて(セルラーも吊るしてあった)。
「台湾ではセルラーがよく使われていますか。」
「最近流行っています。」
「セルラーの電話機はここで買って行けばいいのですか。」
「もちろんそうですよ。」
ということで,お互い得手ではない英語の筆談では,まあこんなものだろう。礼を言って帰ってきた。
ちなみにセルラーの値段はミツビシ300がNT$13500,パナソニック HP600が$15500。大体6〜7万円というところだ(このほか,モトローラやNECのも置いているところがあった)。
ちなみに,街でも歩きながらセルラーを使っている人はちょくちょく見る。また,台北駅の上に日本と同じ形のセルラー基地局のアンテナが立っていた。
ということで,640*480時フルカラーのビデオボードを大体15000円で手に入れる事が出来た。
竹中 俊
Takechang の冗談半分 #321 | 93/ 2/24 21:14 |