Takechang の冗談半分 #392 | 93/ 6/11 10: 3 |
皇族というのもなかなか大した体力がなきゃできない,これが最初の感想。
朝の6時半から儀式儀式で,午後4時45分にパレード。
普通ならこれだけの長丁場に疲れきっているころであろうが,一つも疲れもみせないでパレードの間中笑顔で手を振っていた。試してみると分かるが,ずっとあの姿勢を続けるのはかなり大変である。体力とともに気力もいる。
朝からテレビではずっとこのカンケーの番組をやっていたようだったが,バカバカしいのでパレードのところだけをTVで見た。
この儀式そのものの公的意味についての疑義などもあるようだが,まあそれはひとまずおいて34年にいっぺんという珍しい儀式を見物したわけである。
皇太子夫妻の車はロールスロイスの2ドアオープンカー。現在超不景気の中にある日本の自動車産業であるが,技術的にはそれなりに一流であるはずである。なぜロールスなのか,これを疑問に思った。日本製の車では格式がないというのだろうか。では格式とはなにか。
随員の車が日産プレジデントであり,これと同じではおもしろくないなら,トヨタ・センチュリーだってあるではないか。
英国女王のパレードならロールスで当たり前であるが,アメリカのクリントン大統領のパレードにロールスを使うなんてことがあるだろうか。ついでにいうと,皇太子の家のそばの迎賓館はベルサイユ(つまりフランスの王宮)を模したというのだが,こういうタイドもなんとかならないものか。
つまらない事かも知れないが,ちょっと気になるのである。
つまらない事ついでにいうと,この車,前後ともナンバーがついていない。
ただ,車検そのものは今年の9月までの車検票章がフロントウインドウに貼られていたから,あるはずだ。警備の都合とかあるのではあろうが,都合が悪いときはナンバーをつけなくてもいいなんてオプションが法律にはあるのだろうか。
道路交通法上の疑問というと実はほかにもある。
一方通行路を逆走していることは,クロースドにして専用で使っているわけだからいいとして,誰もシートベルトをしていない。
運転手,宮内庁の人,皇太子夫妻のだれも,である。
自車の速度は10km/hということだったから,たとえ衝突したとしても,自分で自分をささえられるのかもしれないが,対向方向からぶつかってくるものがあった場合,これではどうにもならないのではないか。
仮に法的にはパレードだからシートベルトしなくてもいいとかいう例外規定があるのだとしても,ならばパレードなら死んでもいいということなのだろうか。
皇太子夫妻は国民ではないから,法とは関係ないのかもしれないが,運転手は国民である。なんか問題だな。
家で見られるTVでは,衛星第二も入れてぜんぶで6波でこのパレードを放送していたが,どこもこのような問題を扱っていなかった。なんでかな? 変だと思わないのだろうか。
なお,絵としてみると民放連のカメラはあまりにもアップすぎて周囲の情景がまったく伝わらなかった。NHKのカメラのほうが比較的引いた位置で,全体のようすがわかったようだ。アップしすぎの絵というのは統一教会に対する営業妨害的報道の時も多用されていたがどうも感心できない。
(ついでにいうと,僕は別に統一教会のやっていることがいいとは思わないけど,あんな魔女裁判のような事はとても報道とはいえないと思っている。)
さらについでに言えば,女性アナウンサーだけを配置していたネットワークの場合,「マサコサマ,マサコサマ……キレイ。」これだけである。
結婚とは皇太子もいなければできないわけで,実際となりに座っているのだが,どういうつもりで無視しているのだろうか。美人で悪いというつもりは毛頭無いが,そればっかでセメた英国皇太子妃の現状を見よ。マサコサマの場合,本質はそんなところではないのである。アナウンサーの女性たち自身,代表的な「キャリアウーマン」ではなかったのだろうか。
とまあ,この件はいろいろな側面からの問題があるのだが,今日はパレードのTVをながめた内容だけについて述べてみた。でもいろいろと問題があったな。
竹中 俊
Takechang の冗談半分 #392 | 93/ 6/11 10: 3 |