Takechang の冗談半分 #468 | 93/11/15 13:55 |
朝起きたら雨が降っていた。いやー,モハベ砂漠って雨が降るんだーと,妙に感心してしまった。
とにかく今日は朝のうちにラスベガスに着きたい。できるだけ早く発つことにして(それでも8時),チェックアウトした。
モーテルのチェックアウトは簡単で,単に鍵を返すだけでいい。ただし,僕の場合は電話があったので,それの清算が必要だ。$10デポジットしたが,PC-VANの接続点が近くになくて,ロサンゼルスかラスベガスに電話したこと,かけかたが分からなくて何回も間違い電話をしたこと,などがたたって,結局$2.62のマイナスで,追加して払った。
なんだか長崎屋みたいな名前の僕のレンタカーは今日も快調である。さあ,あと150マイル,砂漠の中をひた走る。もっとも,雨がビタビタ降っているし,遠くの山は雪がかぶったらしく真っ白になっていて,なんとなく砂漠を走っている感じは薄い。
車の設計はこういう走りにぴったり向くようにできているらしく,ギヤリングが丁度よくて,何もメーターを見ていなくてもだいたい制限速度の60〜65マイル/hぐらいになってしまうようだ。
そのせいもあるのか,回りの車はほとんど制限速度ぴったりの順法的な走りをする。東名とかでみるような超高速車ってのは,たった1台しかみかけなかったけれど,そのあとしっかりCHIPS(カリフォルニア・ハイウエイ・パトロール。映画のせいで,CHIPSというとなんとなく海岸ぞいみたいな気がするが,砂漠のなかもカリフォルニア州内はCHIPSである)に捕まっていた。
走り続けること約2時間半,何のトラブルもなくラスベガスに到着した。ここで最初にやるべきことは,ホテル探しである。今年のCOMDEXは例年にもまして人出が多くて,ホテルが取れないという話を聞いているので,これが一番の問題なのである。
ラスベガス市内の4箇所ある高速下り口の一番カリフォルニア寄りのところで,取りあえず下りた。Blvd.と目抜き通りの名前が書いてあったからである。
ところが,下りたところは得体の知れない,舗装も一部とぎれたような対面1車線の道だった。おまけにTURN RIGHT ONLYと右折指示の標識が出ている。
街とは反対方向だが,しかたなく行くと,やっぱりしばらくすると単なる砂漠になってしまった。しょうがないからUターン。トホホである。
ところがオタチアイ。ここで下りてしまったことのおかげで運が向いたのだから世の中分からないものだ。
しばらく街の方に戻るとやっぱりLas Vegas Blvd.と標識が出ている。げげげげ,街をすぎるといきなりこんな道なのか……。
でも,さっきハイウエイを出たところをちょっとすぎたあたりに観光案内所を発見。「ホテル,モーテル,観光ツアー,ショー予約,なんでもご相談ください」と書いてある。これは入るしかない。
プレハブ小屋のような,日本にもよくある感じの観光案内所の中には,おば(あ)さん(カッコ内つきになりそうな年)が2人。「どーしました?」と問いかけてくる。
「あの,ホテルに泊まりたいんだけど,金曜まで」と言ってみると,あっさり「OK。いまは混んでるから,一番安いので$95ね。これはダウンタウンだけど,きれいだし,お薦めだよ。ブルバードの方も取れるけど,こっちは安くて$130から。」ネダンはともかくも,簡単に予約が取れそうである。
「ダウンタウンのほうでお願いします」というと,すぐ電話をとって予約をいれてくれる。デポジットにキャッシュで$60取られて,のこりはホテルで払え,ということだった。「住所は?」と聞かれて「日本」と答えたら,「COMDEXに来たの?」と聞かれたから,「うん」と答えると,「予約取れなかったでしょ」というので,「いやーほかの所からでは全然取れないって」と言ったら,「そりゃ,この時期,ここ以外で空き室を持っているところなんて,そうはないよ」といいながら,予約券を渡してくれる。場所を見ると,ダウンタウンだが,メインストリートのフレモント通りよりはかなりブルバードに近い。
「あたしゃ,パムだよ。水曜までいるから,なんかほかの用事があったらなんでもおいでね」と,最後に言われて,親切なおば(あ)さんに礼を言って別れた。
あの人達の生活はどうもデポジット分を取ってるのではないかな?という気がしたがでも,あとでホテルについてから金額をみると,直接ホテルに申し込むより5%安いのである。三方一両得というか,いいシステムだと思った。
あとはBlvd.をまっすぐダウンタウンに走って,ホテルはすぐに見つかった。
でも,ホテルの受け付けの120〜130キロはありそうな巨漢のおねいさんに,「チェックインは3時からだから,また後できてね」と言われてしまった。
そう言われても,トホホであるが,取りあえずそのまま車でLVCCにレジストレイションをしにいってみることにした。
Las Vegas Convention Centerたしか,LVCCの前には駐車場があったと思ったのだが,さてこんな日に止まれるのか? ところが,さすが車社会のアメリカというか,「満車」札は出ていたものの,あまり待たないで止まれたのである。
受け付けも,今年は前もってしてあったから,何の問題もなくPRESSバッジをもらえた。
しばらくLVCCの様子をみたり受け付けの混雑のようすを写真に撮ったりしてから,ホテルに戻ると,こんどはOKである。
いままで泊まったブルバードぞいのホテルとくらべ,大きくはないが一応カジノもあるし,レストランもあるし,部屋もややふるいが十分広い。
ただ,ボーイがいて荷物を持ってくれるなんてサービスはないし,部屋にも昨日のモーテルと同じで歯ブラシなどのサービスはなく,電話はモジュラが出ていなくて,トイレットペーパの端が折ってない。
それだけの事で,今のぼくにしたら必要にして十分な環境である。
あと,PCや通信回線,スキャナなどのテストも終了,高田さんとも連絡が取れて一応万全の体制が整った。
おっと,まだ確認してないのは,現像所である。ダウンタウンに無いかと思って,フロントで聞いても知らないというし,実際フレモント通りを探してみたところでは見つからなかった。
車で来ながら見たところでは,ブルバードのサハラホテル近くに30分現像のカンバンがあったようだ。あすは,これの確認から始めなくてはいけないだろう。
いや,その前に今日もらってきた資料を読まなければいけないし,ウワサではキーノートの会場はいつものヒルトンじゃないみたいだし……。
まだまだ今夜は忙しい。
なお,これからしばらくCOMDEXそのものの内容はCOMDEX>ヘッダーで,それ以外の生活関連?の内容はいつものプータロー日記>で書くようにします。
竹中 俊
Takechang の冗談半分 #468 | 93/11/15 13:55 |