Takechang の冗談半分 #469 | 93/11/15 15: 2 |
レジストレイションをしてから,LVCCの中をぶらぶらしていたら,宅急便のFedExのスポンサーで,COMDEX Overviewというのをやります,というカンバンが目に入った。
中国語,日本語,フランス語,ポルトガル語,ドイツ語,スペイン語の6種類やる,という。時間をみたら3時からで,もうすぐ始まる。
「ははー,これが音に聞く?ツアーで来る人達がこれだけ出て,あとはゴルフコースに行ってしまうってやつかな?」っとちょっとピンときたので,話の種に行ってみた。
だいたい3時だというのに,主催者側の数人がもめている。ぼそぼそ言っているのを小耳にはさんだところでは,会場が変わるだとか,場所がないだとか言っているようである。
「なんなんだかなー」と思ったけど,ちょうどのども乾いていたので,用意されていたコーヒーをごちそうになって待つことしばし。
15分ぐらい遅れて始まった。そのころには80人ぶん用意された席は満杯。入りきらなくて立ち見の人もずいぶんいたから,たぶん100人以上はいたのだろうと思う。
あんまり日本人をみないような気がするけど,居るところにはいるんだあ,なんて感心してしまった。
各国語で説明するという割にはパンフレットは英語版のみだし,オーバービューというが,本当に超オーバービューである。おまけに時間が遅れたのを取り戻そうというのか,ばんばん飛ばしていくから,結局元々分かっていた人は確認ができたかもしれないけど,これでレポートを書こうなんて思っていた人には何も伝わらなかったのではないだろうか。
ま,これでレポートをごまかそうなんてヤツもフトドキ者なのだから,どっちもどっちではあるが。それでも,どうしても今のスライドを欲しい人には,個人的に連絡をくれれば,帰国後にあげます,なんて言っていた。
ただ,PC386SXの市場は92年が32.3%だったが,93年は15%,92 年をピークに減少に向かうものと思われる,なんて,妙に数字には詳しい。
だからといって,これで先が見えるわけではなく,実績としてこんなものだから,ま先はこのカーブを延長してやればこうなります,というだけである。
カタログ主義というか,スペック主義であるが,僕も比較的陥りやすい方向である。
やたらに詳しい数字を並べ立てているから,何か分かるのか,と思えば,だれでも数字なんかみなくたってみれば分かること,つまり「386SXの時代は終わって,これから486DX(DX2,DX3)がピークを迎え,その次にPentiumがくる」ってことを数字で説明してみせただけにすぎない。それだけでは,明日の情報社会はどうなるの?ってことは見えてこないのである。
僕もカタログ数値を並べ立てるのは得意だけど,ま,それだけに終わっているきらいもある。他山の石として反省しなければいけないことである。
今年は,ここらへんに注意して取材を行っていこうと思う。例えば,東芝からTFTカラーのサブノートが出るとか,エプソンからも出るとか,はたまたHPがOmniBookの486版を出すとか,NECじゃあRISCのノートがあるとか……,すでにいろいろな情報が飛んでいる(つーことは,意外や?今年は日本メーカーさん,復活している?)。
それらのスペックも不要ではないけど,それが出たら,じゃあ,オイラの生活にどうかかわるのか? どう使えるのか,はたまた情報社会はどうなっていくのか? それらを見ていくことがより重要である,というスタンスである。
そういう方向で物がみれるか? 明日からのオタノシミというところである。
竹中 俊
Takechang の冗談半分 #469 | 93/11/15 15: 2 |