Takechang の冗談半分 #355  93/ 4/12 1: 2

プータロー日記 10>
撮らまい

昨日,今日と春祭が盛んに行われている。

とても取材しきれないほどあるので,近くの幾つかに行ってみた。

大島山瑠璃寺

昨晩は瑠璃寺の獅子舞(県指定無形文化財)に行ってみた。実際は瑠璃寺と隣接する日吉神社の祭なのだが,神仏混交のなごりか,瑠璃寺の境内から獅子舞が出る。

獅子舞というとありがちなのは獅子だけの舞であるが,ここのはどちらかというと,獅子退治の宇天皇のほうが主役という感じだ。

また,寒さがぶり返した寒い夜だったが,無形文化財ということで有名なせいか,多くの観衆,カメラマン,ビデオマンが詰めかけていた。

カメラマンたちは自分の絵が撮れればほかはどうでもいいということなのだろう,前にワリコミ,肘で人を押し退ける,人のカメラの前を横切るなどなかなかマナーのいい人がめだった。はるばる東京などから来ている人もおり,どうしても撮りたい,という気持は分かるが,それにしてもだれのための祭なのだろうか。

ぼくはこんな事を言っているので?絵としてはいいものは撮れなかった。

RURIJIC.JPG

山門から出る宇天皇だけ。良くみると山門の中に獅子が写っているが,コントラスト上見えないかもしれない。
> RURIJIC.JPG BYLINEGV 93/ 4/11 0017920

この祭には,今日の昼の部も顔を出してみたが,混雑は余計にひどく,なかなか写真は撮れなかった。

次に新田諏訪神社虎舞。

今日10〜11日に祭をやっているところはだいたい諏訪神社の系統が多いようだ。ここは獅子舞ではなくて虎舞というのが特徴である。

虎舞 → 撮らまい,これはいいじゃないというので出かけてみた。
(撮らまいというのは,長野から静岡の方言で「撮りましょう」ということ。余談だが,亡くなった本田宗一郎さんも静岡の出身で,「やらまいか(やりましょう)」ということをよく言ったそうだ。)

虎舞はそれほど有名でないせいか,観客は地元の人だけで,思うように写真を撮ることができたが,ファイル化の段になって,TIFFファイルではうまく見えるのに,JPEGにすると虎の衣装の一部が欠けるという現象が起きた。

何度かやり直しても状態が変わらないので,残念だが今日は虎舞の舞はなし。

TORAMAIC.JPG

> TORAMAIC.JPG BYLINEGV 93/ 4/11 0040064
このファイルは虎舞を始める前,虎の頭がふとんの上に置かれていて,供のキツネが休憩しているところ。保存会のおじいさんに「なんで,虎舞(獅子でなく)なんですか」と聞いてみたが,明確なところは分からないらしい。とにかく,この地方の豪族,座光寺氏のシンボルだとか,神社の宝に虎の置物があるからとかいう話しか分からない。とにかく,昔からここでは虎だった,ということだけのようである。

黒田人形座

次は下黒田諏訪神社の人形浄瑠璃(無形文化財)へ。これは神社を間違えて,ぼくの行った高校のそばの所に行ったのだが,だれもおらず,公民館の人に場所を聞いてカケツケるという状態だった。

このため,数本ある上演品目は大半が終わっていた。なんとか撮れたのが,この絵だ。

KURODAC.JPG

KURODA2C.JPG

> KURODAC.JPG BYLINEGV 93/ 4/11 0038528
> (下黒田諏訪神社黒田人形浄瑠璃,無形文化財全景。GVM8-2#355)

> KURODA2C.JPG BYLINEGV 93/ 4 11 0031360
> (黒田人形浄瑠璃,無形文化財,部分。GVM8-2#355)

ここも結構有名どころだけあって,地元の新聞社,TV局など取材が多かった。ここの場合,そういうマスコミには専用の場所が与えられ,マスコミじゃないカメラマンなどは「勝手にやんなさい」という感じ。

ここのカメラマンたちは幸いきちんと秩序を持って行動しており,混乱はなかった(これがあたりまえだと思うのだが)。

さて,これらのファイル,おおむね幅600ドット,高さ460ドット程度で作ってみた。「最近ちょっとファイルが大きいんじゃないの?」というようなご指摘をいただいたのであるが,実際,結構大きめのファイルを圧縮率をあげ,ダウンロード時は小さいファイルになるように作っている。

結局,細かいところまで見るにはそこそこドット数が多くないと無理だし,圧縮率が大きい場合,解凍には時間がかかるものの(といっても,うちの486SXで30秒以内だから,486DX-33とか50とかなら,もっと速いはずだ。まあ,実際の所,JPEGをストレスなく解凍するには最低でも486とつく事が必要なようだ),ファイルサイズはそこそこなので,通信代はそれほどかからない。

現在の考え方としては,JPEGファイルのサイズが同じくらいなら,320*200とかの低圧縮のものより,600*450とかの高圧縮のほうが表現上勝る,と考えている。

Macの場合,72dpiとかいうのが決まっているために大きいファイルを見るには大きいモニタがいる=高価であるが,ISAの場合,その辺は節操がないから,14インチだって,1024*768が見れるし,この解像度256色のビデオカードもせいぜい2〜3万円で買える。

というわけで,ぼくの場合ISAマシンを主力に考えているから,ついある程度大きいファイルを作りがちである。

ただ,現状ではあるていど小さめが好まれても,ハードなどはすぐに進歩するので,近いうちに「あるていどでかくて細かいファイルじゃないとダメ」と言われる時代がくると思っている。日本メーカーの386などのノートをお使いで見ていただいている方には悪いのだが,ちょっと待ってください,しばらくすれば日本のノートだって486DX-33ですよお〜〜〜,と申し上げておきたい。

竹中 俊

Takechang の冗談半分 #355  93/ 4/12 1: 2