Takechang の冗談半分 #359  93/ 4/21 15:16

プータロー日記 11>
ライカオタク参入

「ライカオタク」というジャンル?があるとすると,先日からそれに参入しかかっている。いや,すでにあるていど……そこそこ,かなり,のめり込んだかもしれない。

実を言うと,先日「撮らまい」のころ高田さんとこから,例のGreat Wallという中国製6*6判一眼レフがやってきていた。

これについては,すでにGVM7-1でしこたま書かれているので,そちらを参照していただきたいが,要するに,このシンプルなというか原始的なカメラのレンズマウントが,ライカとまったく同じサイズで,ライカの200mmが取り付けられる,とここまではGVM7-1ででてきた。

さて,ぼくはいつものEOSと供にこのGreat Wallを持って虎舞に行こうと思った(その朝,このカメラはヤマトのクール宅急便に載ってやってきたのである。これもGVM7-1既出)。

で,いじってみるのであるが,このカメラ,光路が常時ファインダに来るようになっていない。さらにごちゃごちゃいじってみるのだが,シャッターがどれかすらも分からない。

フィルムの巻き方だけは,先日父に中国製通販で5000円のSea Gullという二眼レフを買ってやったので,分かった。

しかたがないから,いつもの写真屋に出かけて,オヤジに教わることにした。ちょうど,入学記念写真の撮影中とかで,約30分ほどまたされた。

スタジオからでてきたオヤジは一目みるなり,「なんと,こりゃまあ大陸的な……」とのたまわった。

そりゃまあ,今時のEOS5のように見ればいいやつとは違うさ……。とにかく,一緒にごちゃごちゃやった挙げ句,フィルムを入れて巻き上げると,遮光板が反転してファインダが見えるようになるのだ,と分かった。

で,ISO100のフジカラーを買って(これがまた一見110判のフィルムと同じパッケージなので,つい110判の400に手を出したのだが,6*6はISO100しかないようだ)虎舞を撮りに行ったわけだ。

露出計はこのあいだガレージを片付けしていたら,ストロボと供に昔マミヤで使っていたやつを発見。

当たり前のように電池いれっぱなしで放置されていたので,ストロボの方は単3電池がくさって電池ボックスがだめになっていたが,セコニックの露出計のほうは銀電池だったから,単に電池を入れ換えるだけで使えるようになった。

これを使って,まずはGreat Wall標準の90mmレンズで虎舞を撮影。

これはさすがに専用のレンズだから,問題ない。

あと,夜祭に続いて行った大島山だいとうさん瑠璃寺の獅子舞の昼の部では,いよいよライカレンズを付けてみた。

ところがこれの最短距離は3mとなっているのだが,とてもとてもそんなに近くない。

どうやら10mちかく離れないとピントが合わないと分かった。ちょっとこれは狭い瑠璃寺境内に人が押し合いへしあいしている中でむずかしい距離である。幸い,宇天皇の向かいの庭石(ということは,獅子の横ということになる)の上に場所を確保。

なん枚か宇天皇を狙ってみたのだが,結局焦点距離の関係でピントが合ったのはこの1枚だけだった(それでも,ちょっと距離が足りずにちょっとぼけている。画像化の段階でボケが強調されてよけいにピントがあまい印象を受ける)。

ということで,中判マニュアルカメラのデビュー画像?をGVM9にアップロードしておいた。

TORAMAI2C.JPG

UTENNOC.JPG
  1. 虎舞(GVM9 104 TORAMAI2C.JPG BYLINEGV 93/ 4/21 0030592)
    撮影データ:Great Wall, 90mm f11, 1/125秒, フィルムはフジカラーSUPER G, ISO100
    画像データ:GT1000, 200dpi, 110%ズーム, 明度6, サイズ640*480ドット
  2. 瑠璃寺獅子舞(GVM9 105 UTENNOC.JPG BYLINEGV 93/ 4/21 0028416)
    撮影データ:Great Wall+200mm Leica f11, 1/125秒, フィルムは上と同じ
    画像データ:上と同じ。サイズ600*600ドット

6*6ということで,カメラのフレームサイズは正方形になる。ところがモニタの方は4:3の横長なのでちょっと元の写真のイメージ通りには絵がつくりにくい。画像の元写真に35mmを使う場合は縦横比率がほとんど変わらないからもと写真でイメージを作ればそれでいいが,6*6などの場合は再構成が必要になってくるというわけである。

今回はだいたいもとに忠実なのということで,瑠璃寺獅子舞は600*600で取り込んでみた。

ところが,何度やっても指定した範囲の画像にならない。上が切れて下は無画像部分ができるものにしかならない。実は以前ISAマシンでやっていた時も特定の絵柄でこの現象が起きたことがある。だから,画像加工のどの段階でこのようなことが起きているのかわからないが,GT1000のバグとかではないように思う。

この現象についてはもう少し研究してみないとなんともいえないが,もし同じ様な現象を体験されていたり,回避方法をご存知の方はご連絡いただきたい(どうも,JPEG化ソフト共通の問題のように思うのだが……)。今回はおかしなファイルのままアップロードしてみた。

以上のように中判カメラによる作画を始めたが,やっぱり気になるのはライカの焦点距離のことである。

何分,ぼくはもともと「日本企業のギジツシャ」だったわけで,3mと書いてあるのに3mでピントが合わない,という事態がどうも許せないのである。

このため,このところ毎日カメラを分解したり,レンズとにらめっこの日々が続いてきたが,ようやく脱出のメドがたちかけてきた。

そのあたりのことは,また次に書く事にする。
(あれ,結局この稿ではまだライカオタク化してないってことかな?)

竹中 俊

Takechang の冗談半分 #359  93/ 4/21 15:16